- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784841604962
感想・レビュー・書評
-
きのう読み始めてきのう読了。三冊目のカニグズバーグ。
どうしても、どこか「教え」を受けている気がして、素直に楽しく読めない。先に結論や真理があって、そこへジーンマリーが徐々に近づいていく感じの印象がぬぐえない。設定自体の巧みさというか、しかけのおもしろさみたいなものも感じるのは本当だけれど、その「設定」っぽさが、読みを一方向に修正される感覚につながっている気がする。違和感の元は、文化の差とか時代の差、だけでは、たぶんない。
「芸術」を過信している気がするのは、私だけかしら。 -
序章では、ホラーの香りにドキドキしたけど、いつのまにか主人公のジーンマリーとメルカムと同じく、毎日毎日、急いであの丘へ駆けつけて、タリューラに会いたくなっていた!
ジーンマリーがお母さんにせがんで映画を見に行って、ピザをテイクアウトして二人で公園で食べるところがとても好き。忙しくてクールな母が提案してくれる非日常なアイデアが、わたしも大好きだったから。
物語のキーアイテムであるレジナ石とか、腹話術人形のアンナ・カレニナとか、小道具の描写も細かくてとても素敵。
主人公ジーンマリーの言葉、
「ーーーーー『自分のレベルで子どもと話しあえる 』という態度が見え見えになる。そういうおとなの話を聞くのは、うんざりだ。」
うん、うんざりだ。そんでもって肝に命じます。 -
正直なところ、あまり面白さを感じませんでした。何をいわんとしているのか自分の感受性では掴みきれなかったようです。
-
大好き
でも、新訳のはちょっと・・・ -
わたしは11歳のとき、一時期、姿が見えなくなったことがある―。すべては〈エリコの丘〉から始まった―ジーンマリーと韓国人の少年メルカムがお葬式ごっこをしたあの墓地から。〈エリコの丘〉の下で亡き女優タリューラに会ったふたりは、姿を消してある謎を解く課題を与えられる。それは同時に、自分たちの夢を実現する鍵を見つけることでもあった―。ニューベリー賞作家カニグズバーグが、おもしろく風変わりに、多くのことを語りかける一冊。
それが、カニグズバーグの芯と言うか軸になっているのかも。。。
それが、カニグズバーグの芯と言うか軸になっているのかも。。。