「物語」のつくり方入門 7つのレッスン

著者 :
  • 雷鳥社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844135876

作品紹介・あらすじ

どんな物語を書きたいですか?作家が教える、もっともやさしい創作の基礎。

感想・レビュー・書評

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  • 物語を分かりやすく分解されており、順を追って展開される内容に、非常に創作意欲が掻き立てられた。また、この本を読むことで、自分の価値観について、見直す良いきっかけになりました。

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    小説家のために

  • キャラクターの個性
    欲求(=動機)
    価値観(=好み/善悪の判断)
    能力

    主人公を始め、主要なキャラクターを動かすときは、彼らの価値観や欲求をちゃんと考えて動かす

    欲求(マズローの5段階モデル)
    生理的欲求 空腹、睡眠など生命を維持したい
    安全欲求 生命に関するものを安定的に維持したい
    所属と愛の欲求 他者と関わりたい、集団に帰属したい
    承認欲求 他者から価値のある存在として認められたい
    自己実現 自己の能力を発揮して創造的活動をしたい

    アクション→リアクション

  • この本は、『講義の内容を本にした』感じで、生徒とのやり取りで進んでいく。

    最初に「好きに書いたらいいよ~」みたいな軽いメッセージ付きで、楽しく読めた。

    基本の物語の作り方とキャラクターの作り方がメイン。
    ざっくりと読むだけでも、楽しい。
    ……これを使って物語を書くかは判らないが、部分部分を読み返して参考に出来そうなものは沢山ある。





    目次ごとに見ていく。

    今の状態を知るという、『今、何が書けるか』という部分から丁寧にくみ取っている。
    私は書きたい物語があるので、ここは飛ばした。

    レッスン1 物語の大まかな輪郭を作る
    レッスン2 物語全体の流れを作る

    物語には『プロット』が必要という話とプロットの書き方が丁寧に説明されている。この説明に沿って書けば、プロットが出来てしまいそうだ。

    私はプロットを作ってプロット無視して物語が進むという謎事態に陥るので、プロットは本当に緩く最後を決める程度にしてある。それでも、ラストが変わる事はある。がっちり作らないゆるゆる程度がちょうどいい。



    レッスン3 キャラクターの考え方
    レッスン4 主人公を作る
    レッスン5 敵対者を作る
    レッスン6 援助者を作る

    キャラクターの作り方と主人公との関係性などを丁寧に説明してある。参考になるけど、作りたい物語があるとこの辺りは既に設定しているキャラにどう肉付けするかという読み方になってしまった。



    レッスン7 ディテールと演出

    物語の細かい点についての解説がある。特に『書きたいものを書く』という事を伝えてる点が好き。この辺りは読み流しつつ、気に入った部分だけ取り入れる。



    初心者のための本だけど、初心を忘れがちな人にも必要な本。

    小説を書きたいけど、どうしたらいいのか分からない人にはこの本がお勧め。

  • 久々に再読しました。今は小説など書いていませんが、また何か書きたくなりました。私にとってのバイブルの一つです。

  • 小説の書き方の本全3巻(多分)の1巻。

  • クライマックス直前でクライマックスの逆をやる。
    話はモメるほど面白い
    極端な状況、極端なキャラクター
    自分はどんなお話が一番好きからスタート
    あなたが好きな何か、面白いと感じる何かを、さらにあなた好みにカスタム

  • ・プロット
    → 主人公が いつ、どこで、誰と、どのように、出来事、なぜ

    ・話の展開
    → セットアップ (いつ、どこで、誰がの説明) → 展開・葛藤 → クライマックス → 解決
    ※ クライマックスの直前ではクライマックスの逆をやる。(敵を倒すなら敵に倒されそうになる)

    ・成功指標
    → 主人公が具体的にどんな条件を満たせば目標を達成したことになるか。

    ・エピソードを加える

    ・最初の事件はクライマックスと関連があるものにする

    ・解決パート
    → 後日談。バッドエンドの場合はこのパートを長めにする。

    ・キャラクターの個性
    → 欲求 (動機)、価値観 (好みや善悪の判断)、能力

    キャラクターを目立たせるためには極端なキャラクターにする

    ・キャラクターのつくり方
    ① 年齢と性別
    ② 能力
    ③ 能力の高さとそれに対する自己評価
    ④ 価値観
    ⑤ その価値観が危機に陥る状況
    ⑥ 危機に対するアクションとそれに対するリアクション
    → 主人公がアクションを起こさないなら周りに起こさせる。主人公はなるべく孤立させない。

    ・敵対者は主人公と対立する欲求や価値観の持ち主であり、その能力は必ず主人公の欲求や価値観に影響を及ぼす。

    ・主人公の能力に対して、トラブルの規模が大きすぎたり、敵対者の能力が高すぎるとトラブルの規模やレベルを下げたり、敵対者の能力を小さくしたり、主人公の能力設定を底上げしたりすることを考えるが、それは話をつまらなくするので避けるべき。

    援助者を使う
    ① 主人公をサポートする
    ② 行き詰まりを打開し、物語を先に進める

    ・強力な動機や理由のない行きずりのキャラクターには重要な手助けはさせてはいけない

    ・オリジナリティはディティールに宿る

    ・結末から語り始めるなど語り方を考えるのも重要

    ・オズボーンリスト
    → あるテーマについて以下の9つの質問から発想の範囲を広げたり、見方を転換したりする。
    ① 転用...別の使い道は?他の分野に応用したら?
    ② 応用...それに似た別物は?何かの真似をしたら?
    ③ 変更...意味、色、働き、音、匂い、様式などを変更したら?
    ④ 拡大...増やしたり、大きくしたら?
    ⑤ 縮小
    ⑥ 代用...人や素材や製法をなにかで代用できないか?
    ⑦ 再利用...要素や型や配置や順序を再利用できないか?
    ⑧ 逆転...価値や立場、時系列を逆転させたらどうなる?
    ⑨ 結合...人物、出来事、ジャンル、要素などをブレンドしたらどうなる?

  • わかりやすくまとまっていた。
    実践あるのみ。
    一度作ったものを見直す際にも役に立ちそう。

  • まずは1回読んでみました。
    物語の作り方を、作品例を挙げながら対話形式で理論的に説明しています。
    次はノート片手にメモを取りながら読もうと思います。

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著者プロフィール

作家。ライター。講師。プロを目指す大人のための文章塾『大人の文章塾・夢久庵』を主宰。第6回電撃ゲーム小説大賞「大賞」受賞。主な著作に『リングテイル』シリーズ、『リビスの翼』『Little Bireds Fly』(いずれも電撃文庫)、『「物語」のつくり方入門 7つのレッスン』(雷鳥社)、『見習いプリンセス ポーリーン』シリーズ(国土社)など。

「2018年 『チア☆ダン 「女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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