- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844327417
感想・レビュー・書評
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自社の商品カタログにさえなれていないし、ましてや技術を語るほどの内容ではない。
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ちょっと技術がマニアックで、難しい。
技術者よりの本。 -
最近「何をもってクラウドと定義できるのですか」と某ベンダーの人に質問を受けた。クラウドコンピューティングという言葉がIT業界では一般的なものになりつつある中、この潮流を逃すまいとエンタープライズ分野ではさまざまなベンダーが「クラウド」と称するサービスを提供し始めている。だがその実態はこれまでベンダーが打ち出してきた「ホスティング」や「アウトソーシング」というサービスの置き換えである場合も少なくない。要するに、何をもってしてクラウドと称したクラウド型のサービスが「真なるクラウドコンピューティング」と定義されるかについて、その境界線が極めてあいまいであるということだ。
今頭をよぎったこの疑問に対する明確な答えを出すのは難解といわざるを得ない。だが上述したホスティングやアウトソーシング関連のサービスの根底に、本著で紹介されているような技術が複数盛り込まれていたら、それはクラウドサービスと言うことができるのではないか。
クラウドの肝となる技術は「仮想化」「各種の分散技術」「マルチテナント方式」にあると感じている。本著では、これらの技術の基礎事項を言及している。クラウドを追いかける身である自分にとって、少なくともここで紹介されている技術を深く理解しておくことは必要十分条件だ。クラウドコンピューティングの立役者となったSaaSとASPの違いについても、これまで読んだ本の中で一番分かりやすくまとめられていた。ソフトウェアを開発している企業がクラウド環境を貸し出すか否かで、両者の違いを定義する視点は初めて知った情報だった。
インターネットクラウドが企業の情報システムの在り方に変革をもたらす――。こうした論調をメディアは好む。だがこうした点についても、既存システムをクラウドが置き換える事態は起きないと慎重論で答えている。確かにメインフレームが今もなお多くの企業の心臓として動いているように、クラウドに取って代わられるとされる既存の情報システムもまた、企業活動に脈を送り続けるのかもしれない。クラウド万歳と諸手を挙げるのは現段階ではまだ早計のようだ。
自信を持ってクラウドを語れるようになる日まで、何度も読み返していきたい。MapReduceやHadoopなど、理解したい技術はまだまだ尽きない。 -
三鷹
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クラウドの技術をざっとみるには良い本だと思います。