食べものが足りない! 食料危機問題がわかる本

著者 :
  • 旬報社
4.00
  • (5)
  • (4)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 122
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845117352

作品紹介・あらすじ

今、世界の10人に1人が飢餓状態にあります。2020年のWFP(国連世界食糧計画)のノーベル平和賞受賞はこの問題の深刻さを象徴する出来事でした。現在のコロナ禍で状況はさらに悪化の一途をだとり、日本でも貧困率の増加から子どもの栄養不良が表面化しています。本書は人口増・気候変動・水不足・貧困と格差など、食料危機の現実と対策について、1テーマごとにイラスト付きでわかりやすく解説。食料危機問題を知り、ともに考えるための入門書です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 井出留美 Rumi Ide さんが紹介しているおすすめ本まとめ
    https://bookarium.jp/users/8232

    イデルミ.com | 食品ロス問題ジャーナリスト 井出留美のサイト
    http://iderumi.com/

    食べものが足りない! - 株式会社旬報社 働く、学ぶ、育てる、暮らすなどをテーマにする生活に身近な出版社です
    https://www.junposha.com/book/b597191.html

  • 深刻な食糧危機問題。書かれている事のすべてを実行することは難しいかもしれませんが、できる所からやってみようかな?と思わせてくれる本

  • 自分さえ良ければいいという考えを捨てる。

  • 仕事柄、この手の本はたくさん読んできたけれど、自分の中での答えはいつも決まっている。
    ただ、最新の情報を得るためには、定期的に読むようにしている。各テーマ別の考えや感想を記録しておきたい。

    01  ノーベル平和賞受賞

    02〜 世界の飢餓の原因は様々。
    いつも思うが、原爆を落とされて、当時ペンペン草 も生えないと言われていたこの日本が、ここまでの発展を遂げることができたのはなぜか。未だ貧困に苦しむ国との違いは何なのか。
    紛争や争いごとをなくすには、人が「欲」を捨てない限り無くならないと思っている。

    09  食物自給率については、危機感を感じる。

    13   これは、ますます進んで行くだろう。誰にも止められないと思っている。

    15   スーパーや外食産業を見ていても、こんなに作る必 要があるのかな?こんなに外国から食材を仕入れなきゃいけないのかなと思う。
    09、19に繋がっていますよね。毎年大量に廃棄される恵方巻とか…。

    24   ニュージーランド産のオーガニックの蜂蜜を購入しているが、この先手に入れることができなくなるのではと不安だ。日本ミツバチも然り。

    33   10年くらい前にテレビで見たが、当時のCGCの会長さん(?)だったか、缶詰の賞味期限が短すぎると問題にしていた。まだ十分に食べることができるの に、賞味期限が短すぎるため、廃棄せざるをえないのだと。勿体無いし、缶詰の凄さを知った。

    34  10でも書かれていたが、日本の漁師さんは、昔から海洋資源を守る漁をしてきた。そして、海につながる森も守っている。太陽光発電のせいで禿山が増えているけど、森が失われれば海も死んでしまうのだ。25でも書かれている。
    そして、乱獲。よその国の領海まで来て魚を獲っている人たちを何とかしないと。これは日本だけではない。

    39   母は、いつも言っていた。人は三里四方で採れたものを食べるのは一番体に良いと。

    41   26のテーマもそうだけど、今の世の中、人々は自自分のことだけで精一杯なんじゃないかな。
    「お互い様」の精神も、日本人ですら薄れてきているのは悲しいことだ。世知辛い世の中になってきたもんだ。

    この本は、食糧危機がテーマになっているが、この世の問題の全てが、実は繋がっているように感じる。

  • ■第1章 世界の食料危機の現実

    01 2020年、WFP(国連世界食糧計画)にノーベル平和賞が贈られました。

    02 SDGsの2番目の目標は、「飢餓をゼロに」。

    03 世界の10人に1人が飢餓に苦しんでいます。

    04 コロナ禍で、世界には給食を食べられない子どもが1億8700万人います。

    05 世界の10人に1人が、1日1.9ドル(約210円)未満で暮らしています。

    06 5歳未満の子どもの死亡原因の45%は、栄養不良に関連しています。

    07 アジアは飢餓人口が世界最多。4億1800万人がおなかをすかせています。

    08 2050年、世界の3人に1人がベジタリアンになる?

    09 日本の食料自給率は37%。東京都は0%、大阪府は1%です。

    10 2048年、10分の1しか魚が獲れなくなる?

    ■第2章 食料危機はなぜ起きる?

    11 2050年の世界人口は98億人、1.7倍の食べものが必要になります。

    12 世界の穀物生産量は26億トン。十分な量があるのになぜ飢えるの?

    13 2153人の大富豪が、貧しい46億人より多くの財産を持っています。

    14 世界の食料の3分の1が、そのまま捨てられています。

    15 日本の食品ロスは年間600万トン。実際はそれ以上です。

    16 食品ロスは世界の温室効果ガスの8.2%を占めています。

    17 インドでは、平均気温が2℃上がることで、小麦の収穫量が2割減りました。

    18 世界の人口を養うには、毎年430億トンもの水が新たに必要です。

    19 日本はごみ焼却率が世界1位。大量の二酸化炭素を排出しています。

    20 バイオ燃料の影響などにより穀物価格が3倍になり、暴動が起きました。

    21 世界中の人が日本人と同じ生活をすると、地球が2.9個必要です。

    22 牛肉1キロを生産するために、11キロ以上の穀物が必要です。

    23 サクトビバッタの大発生で、2000万人が食料危機におちいりました。

    24 食べものの7割以上を受粉しているミツバチが減っています。

    25 世界では毎年、東京都21個分の森林面積が失われています。

    ■第3章 食料危機を解決するために

    26 社会の問題を自分ごととしてとらえる。

    27 毎日使う電気に関心を持つ。

    28 「食品ロスを減らしても意味がない」という誤解をなくす。

    29 行動を変えるために「ナッジ」を活用してみる。

    30 食べものをシェアし、支え合う。

    31 生ごみをリサイクルして温室効果ガスを減らす。

    32 Zero Waste(ゼロ・ウェイスト)について知る。

    33 消費期限と賞味期限の違いを理解する。

    34 持続可能な漁業を応援する。

    35 週1日、お肉を食べるのをやめる。

    36 動物の子どもを食べない。

    37 昆虫食の未来について関心を寄せる。

    38 エシカルな消費を心がける(買い物は投票と考える)。

    39 地産地消を意識して行動する。

    40 これまでの働き方を見直す。

    41 利他の心を養う。

  • 場所によっては毎日大量の食品ロスが出ているのに違う場所では食料不足に苦しんでいる所もある。

    アンバランスな世界だ。

  • 貸出状況はこちらから確認してください↓
    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00304066

  • 非常に読みやすい。
    参考にもなる、ただなかなか環境意識を定着させるのって難しいな、と感じた。

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00561934

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

食品ロス問題ジャーナリスト。奈良女子大学食物学科卒。博士(栄養学/女子栄養大学大学院)、修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。主な著作に『捨てないパン屋の挑戦』(あかね書房)『食料危機』(PHP新書)『あるものでまかなう生活』(日本経済新聞出版)『賞味期限のウソ』(幻冬舎新書)『捨てられる食べものたち』(旬報社)など。

「2021年 『SDGs時代の食べ方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井出留美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×