山月記 (立東舎 乙女の本棚)

著者 :
  • 立東舎
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845634781

感想・レビュー・書評

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  • 2021年11月7日 市立図書館
    新着図書の棚で見たとたんにすいよせられるように借りた。
    名作短編×イラストレーターのコラボシリーズの一冊。
    わたしははじめて知ったけれど、大学生の長女にみせたら、高校の図書室にもあってあれこれ楽しんだとのこと(高校の司書さん、さすがである)。

  • 文ストがらみで気になっていて、いつか読もうと思ってたが文体からなかなか読み進まなかったところ、この本は素敵なイラストが絵本のようにあり、絵に声を当てるつもりで朗読して読了。
    良い話であった。
    もう少し、漢字にふりがながあると助かるが、いつか読み聞かせに使いたい

  • 漢語調で語彙は少々難解だが、漢文特有の簡潔な文章なのでリズミカルに読めた。
    羞恥心と自尊心に苦しんだ李徴の台詞から、自意識は人間の心の普遍的な問題であると感じた。

  • 「人間は誰でも猛獣使いであり〜」のくだりはハッとさせられた。深く切ない物語。紙の本ならでは味わえる贅沢な一冊。

  • こういう味わい方もありかな・・・

  • 国語の教科書で多くの人が触れている名作ですが、生憎と学生時代に習う機会に恵まれなかったため、この本で触れるのが初です。
    原文だとなかなかに難解な部分があって、ネットで現代語訳を調べながら読みました。

    「人生は何事をもなさぬにはあまりに長いが、何事かをなすにはあまりに短い」はあまりにも身につまされる言葉だな、と思いますし、李徴の抱えたプライドだとか己の才能を信じることを諦めきれない気持ちだとかは、正直すごくわかってしまう……。
    人は誰しも李徴であるのかもしれないし、思春期にこの作品に触れ、これに含まれるものを理解してしまったなら、人生の見え方が変わってしまうだろうなあ……と思ったりもしました。

  • 教科書にも載っていた山月記でも、乙女の本棚のイラストとともに読むと印象が変わって感じる。
    かつては、人としての意識がだんだん短くなっていき、どんどん虎としての存在に近づくのは恐怖だと感じ、認知症を自覚するのも近いものがあるのかなと考えたりしたけれど、今回はさらっと読んでしまった。

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著者プロフィール

東京都生まれ。1926年、第一高等学校へ入学し、校友会雑誌に「下田の女」他習作を発表。1930年に東京帝国大学国文科に入学。卒業後、横浜高等女学校勤務を経て、南洋庁国語編修書記の職に就き、現地パラオへ赴く。1942年3月に日本へ帰国。その年の『文學界2月号』に「山月記」「文字禍」が掲載。そして、5月号に掲載された「光と風と夢」が芥川賞候補になる。同年、喘息発作が激しくなり、11月入院。12月に逝去。

「2021年 『かめれおん日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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