愛人 -ラマン- (torch comics)

  • リイド社
4.08
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845860395

作品紹介・あらすじ

1929年、仏領インドシナ……貧しい女学生と華僑の青年との身を切るような愛の物語。仏文学の不朽の名作が世界で初めて漫画化。

感想・レビュー・書評

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  • ジャン=ジャック・アノー監督作の映画が抒情的だったが、デュラスはあまり好まなかったんだとか。
    その理由をあとがきで高浜さんが追及している。
    この漫画も映画のイメージから大きく離れることはないが、おそらく原作を咀嚼したものなのだろう。
    絵が、そして少女の顔つきが、素敵。
    「ニュクスの角灯」も読みたい漫画家。

  • 最初から他の女にするように私を扱ってという諦め。この人は絶対父に反抗してまであたしを連れ出さないという諦め。けど、インドシナを経つ船の中で、はげしく、私は彼を愛してなかったの?という疑問。愛していたように見えましたよ、あなたのやり方で、必死でおさえつけないとあふれてしまいそうなぐらい、という思い。原作読んだときよりもスッとはいってきて、また原作も読み返したくなる。◆原作読了後にまた再読。紙版で購入しなおして。やはり、あとがきがよかったなあ。ベトナムでの取材で作品を眺め直す高浜さん。デュラスとショロンの実家が意外と目と鼻の先にあることから、船で初めて見染めたのではなく、お互い若い頃から知っていたのではないかという推測。またデュラスがフランス帰国後も三年は誰とも付き合わずにショロンの男が来ることを待っていたこと、などが語られ。web版→原作→紙版、と読み進めることで、また味わいも一層深くなった。「北の愛人」も読んでみたくなる。

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