日本のシビックエコノミー―私たちが小さな経済を生み出す方法

制作 : 紫牟田伸子  フィルムアート社編集部 
  • フィルムアート社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845915675

作品紹介・あらすじ

市場経済と重なるけれども、ちょっと違う。社会全体に新しい循環をつくる「シビックエコノミー」とは?大きな社会問題を解決する、小さな社会変革。

感想・レビュー・書評

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  • いま住んでいる地域、造っているのは誰?
    シビックエコノミーと言う言葉は、この本を通じてはじめて知った。そして、自分たちの住む経済圏を行政に頼り切るのではなく、自分たちで造っている人たちの取り組みを学ぶことが出来た。
    当たり前にある地域コミュニティ、本当に当たり前なのか?なぜ存在出来ているのか?自分は何が出来るのか?について、想いを巡らせる事が出来た。

  • 20の事例を通じて、価値創造としてのソーシャルインパクトを整理。

    大きな社会問題を解決するために、まずは自分の身の回りから小さく始めるスタンスが必要で、そのきっかけとなりうるシビックエコノミーの実践に至る過程が記された良書。

  • 豊富な事例集。地域をつくる、行政、営利、ボランティアとも違う、小さな仕組みの作り方。
    時間の経過があるため最新動向を調べるとさらに得られる教訓がありそう。

    ・英通商産業省Social Enterpriseを以下のとおり定義して支援。
    「社会的目的を持ち、株主の利潤を最大化させるというよりは、原則的に余剰をその事業かコミュニティに再投資し、社会変革を目指す事業」

    ・シブヤ大学の資金循環の仕組み:
     - 仕組み対する寄付(授業料は無料だが寄付を求める)
     - 企業の課題解決につながるコラボレーション(プロジェクトごとの支援)
     - 社会課題のリサーチ

    ・猪鹿庁 ☆要調査
     猟師の六時産業化を目指す

    ・食べる通信 ☆要調査
     生産者と消費者のつながりを生み出す、食材付きマガジン

    ・FAAVO ☆要調査(類似との違い)
     地域貢献型クラウドファンディング

  • シビックエコノミー、すなわち市民による経済活動の具体例を詳細に紹介している。
    特に興味深かったのは、「シェアビレッジ町村」が年貢を納めて村民になろうのキャッチコピーで地方の空き家の再活性化に繋げている点だ。
    3000円の年会費を払えば、日本中の伝統家屋に3000円の破格価格で宿泊することができる。
    私自身もぜひ利用してみたいと思えた。

  • 規模がわからない。 社会貢献性の高い仕事、いいことだけでなく苦労しているところも知りたい。

  • 市民が作り出す小さな経済を意味するシビックエコノミーについて、たくさんの事例を体系立ててまとめている。コミュニティ・デザインや街づくりを考える上で重要なアイデアがたくさん書かれている。参考になった。

  • ソーシャルビジネスの中でもかなり公益色の強いモデルの事例集。成功事例は個別事象なので注意が必要だが、似たようなモデルを掲示しているので参考集のようなかたちで使用できるだろう。

  • 丸善にて
    ホットなプロジェクト事例・アイデア集として

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784845915675

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著者プロフィール

株式会社トーキョーベータ代表取締役。編集者、ジャーナリスト、デザインコンサルタント。各地の地域プロジェクトの取材・執筆経験多数。金融庁や信用組合関係者で構成する「シビックエコノミーと信用組合の新しい関係に関する研究会」メンバー。
著書に『孤立する都市、つながる街』(日本経済新聞社)、『日本のシビックエコノミー』(フィルムアート社)ほか。

「2020年 『実践から学ぶ地方創生と地域金融』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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