楽園事件: 森下雨村翻訳セレクション (論創海外ミステリ 230)

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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846017927

作品紹介・あらすじ

日本探偵小説界隆盛の礎を築いた天性の才人・森下雨村による名訳がよみがえる! J・S・フレッチャーの代表作「ダイヤモンド」と「楽園事件」を初邦訳テキストで収録。

感想・レビュー・書評

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  • 「ダイヤモンド」と「楽園事件」の2篇収録。森下雨村が翻訳。
    読んだ時の作品から受ける感覚が、ディケンズの「エドウィンドルード」やコリンズの諸作を読んだ時と似てる印象。ガチガチのトリック仕込みの本格というより、登場人物達の思惑が入り乱れてドラマになってる辺りからかな?

    「ダイヤモンド」はダイヤのネックレスの所有者が次々と不幸に見舞われてリレーしていく辺り、不幸版のわらしべ長者みたいな話で面白い。
    「楽園事件」は新青年で懸賞付きの企画だけあって、登場人物の入り乱れ具合と、それぞれに交錯する思惑が読み応えありましたね。ちょっとあの真相は賛否ありそうな気もしますが。

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著者プロフィール

J・S・フレッチャー
本名ジョゼフ・スミス・フレッチャー。
1863年、英国ヨークシャー州ハリファックス生まれ。
中学校卒業後、ロンドンに出て新聞社の編集助手となり、1900年に『リーズ・マーキュリー』紙の編集部を辞して専業作家となるまで多数の新聞に関係した。ジャーナリスト時代はA Son of the Soil名義を用い、コラムニストとしても活躍している。長編ミステリ『ミドル・テンプルの殺人』(1919)は、第28代アメリカ合衆国大統領トーマス・ウッドロウ・ウィルソンの絶賛を受けた。1935年死去。

「2021年 『ベッドフォード・ロウの怪事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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