戦争と嘘 - 満州事変から日本の敗戦まで - (ワニブックスPLUS新書)
- ワニブックス (2023年10月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784847066702
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
大本営発表 に代表される戦争の嘘が満載。
事例の多くはすでに見聞きしたことがあるものだが、
しかし、どうしてこう体制側というのは、
自分に都合の良いように嘘の情報を流して国民を煽動しようとするのか。
中には「朝鮮人が○○した」という自然発生的なデマもあるが、
これとて、もしかすると体制側が国民の不安、不満の矛先を自分たちから
逸らすためのものだったやもしれぬ。
これらの嘘が、国を守るための方便であれば救いがあるが、
中にはただの保身、個人の保身か、組織の保身のためかは別にして、
とにかく国や国民のことなど考えていないものが多い気がしてならない。
特に戦争、となると、それを言い訳にして何でもできる。
それをいいことに自分の有利なことをする輩は必ず出る。
義などこれっぽっちも考えない人間が。
それもある意味人間の本能。食うことを優先する、名誉を優先する、、、
責めるだけではいかん、とは思う。
だから戦争はしてはいけない、という結論になる。
絶対暴走するのだから。
今は戦争ではないが、、、
なんだかんだ言い訳を作り、自分だけ有利になろうとする連中がいる。
政治家、官僚、大企業のサラリーマン経営者、、
もちろん中には大義に従って動いている方もいよう。
しかし、、、だ。
今の政治の混乱を見れば一目瞭然。
この新書を読んで、そういうことを考えた。
-
リアルタイムで流通する情報が、真か偽かは時間を経ないとわからない。ましてや戦争ともなれば歴史は勝者によって作られる。「戦争に訴えてでもその国は目標の達成を正当化できるのか」がキーポイントではあるようだが、これも勝敗によって左右される点が厄介ではある。岡田内閣への選挙結果により、国体明徴運動を国民は否認したという「事実(解釈?)」が興味深かったので、この辺は今後考察していきたいところである。
-
231121-4-3
-
東2法経図・6F開架:210.7A/I57s//K
-
現在のメディアの流す情報にもつながっている。真実を見抜く目を持ちたい。