戦争と嘘 - 満州事変から日本の敗戦まで - (ワニブックスPLUS新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847066702

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  • 井上寿一の近代史の扉 | 毎日新聞(有料記事)
    https://onl.sc/srhesgf

    井上 寿一|学習院大学
    https://www.univ.gakushuin.ac.jp/research/staff/toshikazu_inoue.html

    戦争と嘘 - 満州事変から日本の敗戦まで -(井上寿一) | ワニブックスオフィシャルサイト
    https://www.wani.co.jp/event.php?id=7916

  • 大本営発表 に代表される戦争の嘘が満載。

    事例の多くはすでに見聞きしたことがあるものだが、
    しかし、どうしてこう体制側というのは、
    自分に都合の良いように嘘の情報を流して国民を煽動しようとするのか。
    中には「朝鮮人が○○した」という自然発生的なデマもあるが、
    これとて、もしかすると体制側が国民の不安、不満の矛先を自分たちから
    逸らすためのものだったやもしれぬ。
    これらの嘘が、国を守るための方便であれば救いがあるが、
    中にはただの保身、個人の保身か、組織の保身のためかは別にして、
    とにかく国や国民のことなど考えていないものが多い気がしてならない。
    特に戦争、となると、それを言い訳にして何でもできる。
    それをいいことに自分の有利なことをする輩は必ず出る。
    義などこれっぽっちも考えない人間が。
    それもある意味人間の本能。食うことを優先する、名誉を優先する、、、
    責めるだけではいかん、とは思う。
    だから戦争はしてはいけない、という結論になる。
    絶対暴走するのだから。

    今は戦争ではないが、、、
    なんだかんだ言い訳を作り、自分だけ有利になろうとする連中がいる。
    政治家、官僚、大企業のサラリーマン経営者、、
    もちろん中には大義に従って動いている方もいよう。
    しかし、、、だ。
    今の政治の混乱を見れば一目瞭然。

    この新書を読んで、そういうことを考えた。

  • リアルタイムで流通する情報が、真か偽かは時間を経ないとわからない。ましてや戦争ともなれば歴史は勝者によって作られる。「戦争に訴えてでもその国は目標の達成を正当化できるのか」がキーポイントではあるようだが、これも勝敗によって左右される点が厄介ではある。岡田内閣への選挙結果により、国体明徴運動を国民は否認したという「事実(解釈?)」が興味深かったので、この辺は今後考察していきたいところである。

  • 231121-4-3

  • 東2法経図・6F開架:210.7A/I57s//K

  • 現在のメディアの流す情報にもつながっている。真実を見抜く目を持ちたい。

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著者プロフィール

井上寿一
1956年(昭和31)東京都生まれ。86年一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得。法学博士。同助手を経て、89年より学習院大学法学部助教授。93年より学習院大学法学部政治学科教授。2014~20年学習院大学学長。専攻・日本政治外交史、歴史政策論。
著書に『危機のなかの協調外交』(山川出版社、1994年。第25回吉田茂賞受賞)、『戦前日本の「グローバリズム」』(新潮選書、2011年)、『戦前昭和の国家構想』(講談社選書メチエ、2012年)、『政友会と民政党』(中公新書、2012年)、『戦争調査会』(講談社現代新書、2017年)、『機密費外交』(講談社現代新書、2018年)、『日中戦争』(『日中戦争下の日本』改訂版、講談社学術文庫、2018年)、『広田弘毅』(ミネルヴァ書房、2021年)他多数

「2022年 『矢部貞治 知識人と政治』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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