真っ当な野菜、危ない野菜 ~「安全・安心・おいしい」を手に入れる賢い知恵~ (ワニプラス)
- ワニブックス (2012年4月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784847090646
作品紹介・あらすじ
いま日本で流通している野菜の90%は「まがいもの」だ。原発事故をきっかけに岐阜へ移住、農業に取り組むフードプロデューサーが暴く、F1種が増えた背景、そして絶滅しつつある真っ当な野菜の現実。野菜を味わいつくすレシピ44つき。
感想・レビュー・書評
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もっと野菜や果物を食べなさいというけれど、カットされてパックや袋詰めにされているものやシロップ漬けにされて缶詰になっているものは、もはや別物。
そんな簡単なことから、有機・減農薬栽培のものははたして安全なのかという問題まで目から鱗の書です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20160403 野菜の現状についてわかりやすく解説されている。日本の食をどうしていくか?農業をどうするべきか。にも繋がる話。これからの生活についても参考になった。
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品質はどうあれ、とにかく安いものを求める消費者。消費者がこぞって安いものを選ぶから食品を提供する側も安いものを生産しなければならない。効率よく回転率の高い経営が図られるよう産業的事情により生み出されたF1野菜。味より早く育つことや輸送の利便性を追求して品種改良が重ねられた。化学肥料や農薬と常にセッであり、ト硝酸態窒素がたまっておれば、残留農薬のリスクも高い。現代に生きる我々は調味料を加えなければ味のしない、偽物野菜ばかりを食べさせられている。ページをめくるたびに震え上がった。後半は農地法の矛盾点についても触れられており扱う範囲は広い。
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在来種の野菜が滅びつつある状況から様々な問題提起がされていて大変考えさせられる。