本の花

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860112509

作品紹介・あらすじ

小説も、料理の本も、写真集も。よしもとばなな、小川洋子、辛酸なめ子、小泉武夫、いとうせいこう、内田樹、森まゆみ、いしいしんじ、森山大道、橋本治、山下清…「読むよろこび」があふれだす。太田和彦・大竹聡との酒をめぐる話、鴻巣友季子との再読にまつわる対談も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 「本」に纏わるエッセイと書評集。
    スッキリとしていてウィットに富んでいる「大人」の女性が書いた素敵な文章は、かなり私好みで付箋貼りまくり!
    食・物語・暮らしと様々なジャンルの本が紹介されてあり、平松さんの読書の幅の広さに驚かされる。

    中でも「再読」について感銘を受けた。
    同じ本を何度も読み返して「味読」できる目が必要。
    本は読み終えた後、読み手の記憶に転じてからが本当の本との付き合いが始まる。
    本によって読み手が変わり、変わった読み手が本を再び読むと今度は本の方が変わっていく。
    本も読み手も永久連鎖のように様々な形に変貌していく。
    私も書き手の言葉に反応しつつ本と連鎖していきたい。

  • 向田邦子のエッセイの紹から始まる。向田邦子が無性に読みたくなる。読んでない本たちがどんどん迫ってくる本。
    内田樹には、強烈なラブコール。私も同じように思うので、笑ってしまった。

  • 著者は実に幅広い読書をされてるんだなあと思う。読んだことのある本はあんまり多くないけれど、その良さをすくいとる手つきがさすがで、「そうそう、そこがいいのよねえ」とうなずきながら読む。特に小川洋子作品についての評がぴったりきた。

    未読のものはあれもこれも読みたくなる。こんな風に好きな本、面白い本について生き生きと語りたいものだなあ。

  • 本の本

  • いろんな書評なんかをまとめた一冊。
    やっぱ食べ物に関するのは
    すぐ読みたくなっちゃうな〜。
    後半はやや飽きた。

  • 平松洋子さん「本の花」2013.12発行です。小説、随筆、ノンフィクション、回顧録、評伝、料理の本、写真集・・・など、本とのつきあいの妙味、本との恋愛の告白、平松洋子さんの読書感想文の数々ですw。食、物語、暮らしの本棚ごとに紹介され、食では、坂崎仁紀「ちょっとそばでも」コロナブックス「作家のおやつ」など。物語では、小川洋子「最果てアーケード」南木佳士「陽子の一日」湯本香樹実「岸辺の旅」など、暮らしでは、マイク・モラスキー「呑めば、都」つげ義春「つげ義春の温泉」などが紹介されています!

  • 最初の食べ物の本の紹介のところは興奮した。読みたい本が沢山あってやはり得意分野のことを書くときの勢いのようなものがあった。平松さんの著作はこれが初めて。折を見て色々読みたい。

  • いやー、実によかった!書評もよかったけど、対談がすこぶるよかった!!・・・で、当然のことながら、またしても読みたい本が増えちゃいました・・・( ̄▽ ̄;)

  • この本を読んで、また読みたい本が増えた。
    著者も多忙だろうに、すごい読書量。
    私もそうだけど、もう生活の一部で、読まずにはいられないんだろうな。

  • 新聞や雑誌に掲載した本に関するエッセイを収録。
    ジャンルは多岐にわたる。

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著者プロフィール

平松洋子=1958年、倉敷生まれ。東京女子大学卒業。エッセイスト。食文化、暮らし、本のことをテーマに執筆をしている。『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。著書に『夜中にジャムを煮る』『平松洋子の台所』『食べる私』『忘れない味』『下着の捨どき』など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平松洋子の作品

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