文庫本は何冊積んだら倒れるか

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860114343

作品紹介・あらすじ

『坊っちゃん』のしおりは何ページに挟まっているか、芥川賞は何色がよく取っているか等、本に関する役に立たないことを調査する!

感想・レビュー・書評

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  • 『文庫本は何冊積んだら倒れるか』(本の雑誌社) - 著者:堀井 憲一郎 - 武田 砂鉄による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    https://allreviews.jp/review/3959

    文庫本は何冊積んだら倒れるか - 本の雑誌社の最新刊|WEB本の雑誌
    http://www.webdoku.jp/kanko/page/4860114345.html

  • 実にばかばかしいことを、ゆるーく真面目に調査する。
    好きですこういうの。

    厳密に数字に表れるものもありますが(例えば2000年は新潮文庫に入っていたのに2015年には消えてしまった作家数とか)、大抵は堀井憲一郎の個人的な範囲での調査(例えば文庫本は何冊積んだら倒れるかとか)です。

    タイトルの「文庫本は何冊積んだら倒れるか」は、出版社別に文庫本を積み上げ、何冊、何センチ詰めたのかが書かれています。
    しかしこれ、積んだ本にもよるよね。
    厚い本と薄い本では絶対結果が違うと思うもの。
    でも、一番詰めたのはダントツで新潮文庫。
    平均で40冊、55.8センチのところを、新潮文庫は49冊、67.5センチ積めた。
    これ、新潮文庫のカバーがつるつるしていないのが大きいのでは、と私は思う。
    その他、本の天が不ぞろいとか栞ひもがついているとか、つきつめるといろんな要因があるのかもしれない。

    「名文をパソコンで書き写してみる」(ブラインドタッチで誤字の山・笑)「名作の段落を数えてみる」「名作をどこまで間違えずに音読できるか」などは動画でやっても面白いのではないだろうか。
    「昔の小説の横文字を調べてみる」や「100年で漢字率はどう変わったか」なども面白かった。

    海外古典文学の紹介が結構多くて、これも面白かった。
    子ども用のダイジェスト版ではなく、全集で世界文学を読んだ中学生時代。
    全てを理解できたわけではもちろんないけど、今でも随分覚えている。
    それに引き換え最近読んだ本は、記録していないとどんどん忘れていってしまう。
    そう考えると、若いうちに難しい小説を無理やり読ませるのもありかもね。
    江戸時代の素読のように。

    ただ、文章がふざけ過ぎで辟易してしまった。
    こういう面白いことは、真面目くさってやるからこそ、なんだと思うんだけどなあ。

  • タイトルに釣られてお迎え。実際に文庫を積み上げていた経験があるから……。
    大量のダジャレの差し込みが少し読み辛いな、と感じたものの、ところどころ興味深いテーマがあって楽しかった。手を出していない名作なども今後読んでいきたいなあ、と思う次第。文庫で販売されなくなっている作家が結構いる、というのが衝撃だった。

  • 軽く読める本。暇つぶしにちょくちょく読んでた。
    ギャグがちょっとしつこいが、読書家じゃないと拾えないネタもあり著者の読書量に驚く。
    「ゆるーく調査」なので物足りなさもありつつ目の付け所が好き。「文庫本のてっぺんから背表紙の一番上の文字までを測ってみる」とかみんな気になってるけど誰も確かめない調査してて面白い。
    最後の”『レ・ミゼラブル』各章の主人公”の表は読む前に見通し立つのでめちゃくちゃ有用性高いと思う。

  • 文庫に関するしょうもないことばかり。カバーを取った各社の比較とか、最初と最後だけつなげて読むとか、訳者違いでつっかえないで音読できる行数比較とか、くだらなすぎて面白かった。

  • 本に関するゆるーい調査の本。ほんとにゆるい。
    どのくらいゆるいかと言えば、たとえば「文庫本は何冊積んだら倒れるか」…タイトルにもなっているが、これは何冊までなら積めるか、出版社ごとに文庫本を積んでいくという調査。…しかし特に文庫の厚さを揃えたりはしていないし一発勝負のようである。
    まあ、どうでもいい調査と著者のゆるい文章を楽しむという趣向の本と考えればいいのかな。
    上下巻の本の各巻売り上げ&シリーズ本の各巻売り上げ調査はちょっと興味深かったのでもうちょっとたくさん例を挙げてほしかったけど、まあゆるさが妨げられるから仕方あるまい。

  • 寒いギャグが続き凍り付きそうでした。変な調査ばかりしているのはそういう芸風なので仕方がないのですが、単純に読み物として面白くなかったという所に結実しています。
    僕がおちゃらけ過ぎが好きではない、という事も大いに影響しているので皆さまは気にせず読んで頂きたいと思います。

  • 堀井憲一郎「文庫本は何冊積んだら倒れるか」読了。
    しょーもなくてよかったけど、ジャンプで打ち切られた漫画を読む、とか後半飛ばし読みしたとこもあり。
    ちと駄洒落がすぎる。
    「文庫本は何冊積んだら倒れるか」
    「文庫棚歩数計り」
    「英米日姉妹物語読んでみる」
    「名作文庫の上下巻の部数を調べてみる」
    「ジャンバルジャンはどれくらい出てこないか」
    あたりが面白かった。

    京都の書店が消えたのを悲しんでいる章があったのだけど、ホリイさんの現ホームグラウンドの高田馬場だって「ソーブン堂」「未来堂」「ブックス高田馬場」「ブックスタマガワ」、3丁目の今は旅行会社かなんかのところ、コズミックセンターのあたりのローソンの近くにあった本屋、ともうほぼ新品の本屋は壊滅。唯一残った芳林堂だってカフェとか本じゃないもので売り場を埋めている。ブックオフだって一時は馬場に2つ、大久保にも2つ。目白にも1つあったのに今は馬場に一つだけ。
    レコード屋は「高田馬場三景」だったムトウ、あとレコファン、ディスクファン、タイム、あと名前は覚えてないけど3つくらいの中古レコード屋がいつの間にかなくなった。モヤモヤさまぁ~ずにも出てたハリーはまだありますね。
    そんな中ディスクユニオンが数年前にオープンしたのが謎。頑張ってほしい。(2020年1月現在。)

    そんなふうに頭の中で横道にそれつつ、手に取れるメディアはどんどんなくなるのかな?と思いながら「本屋大賞受賞作は100gいくらか?」とかを読んでました。

  • しょうもない調査がズラズラ。
    こういう本が刊行される豊かさを寿ぎたい。

  • どうでもいいようなことからうーむと感じるものまで幅広い題材

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著者プロフィール

1958年生まれ。京都市出身。コラムニスト。
著書に『かつて誰も調べなかった100の謎 ホリイのずんずん調査』(文藝春秋)、『青い空、白い雲、しゅーっという落語』(双葉社)、『東京ディズニーリゾート便利帖 空前絶後の大調査!』(新潮社)、『ねじれの国、日本』(新潮新書)、『ディズニーから勝手に学んだ51の教訓』(新潮文庫)、『深夜食堂の勝手口』(小学館)、『いますぐ書け、の文章法』(ちくま新書)、『若者殺しの時代』『落語論』『落語の国からのぞいてみれば』『江戸の気分』『いつだって大変な時代』(以上、講談社現代新書)などがある。

「2013年 『桂米朝と上方落語の奇蹟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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