- Amazon.co.jp ・本 (71ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860292348
感想・レビュー・書評
-
「漁港はどっちでしょうか」と問えば、クールに視線だけを右に流す『目でもの言う猫』。
喫茶店に居ついてマスター見習い。でも接客態度にムラがあって困りもの?の『チャー君はマスター見習い中』。
4歳のさくちゃん(人間)の遊び相手をしてあげる16歳のメイ(猫)『さくちゃんとメイちゃんのくすぐりっこ』……。
それぞれみんな、したたかにけなげに生きている。みんなに見守られて、ちゃっかりご飯をねだって、きまぐれにお世話になって、ときどきお愛想をふりまいて、いつのまにか顔見知りになって。姿が見えなくなると心配になって。
道ばたで出会ったたくさんの猫。その数、じつに113匹。その写真に47篇のエピソードを添えて。
佐竹さんの猫たちによせるまなざしが温かい。添えられた文章がやさしい。思わずほっこり、つい涙がほろり。
猫好きさんならきっと見逃せない、(だいたい)野良に生きる猫たちとの出会いと交流を切り取ったフォト&ショートエピソード集。
刊行から10年以上の時がたち、ここに切り取られた風景が、すっかり変わってしまった場所もある。目まぐるしく変わる人の世だけど、変わらず猫たちがそこにいる。そんな日常が続けばいいなと、心から願う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
写真と文、佐竹茉莉子さん、「道ばた猫ものがたり」、2008.2発行です。いろんな土地の、店の、家々の、ホームレスの猫たちの物語。猫の写真、表情がいいです。そして猫のエピソード、著者のコメントがまた最高! 著者のおだやかで、あたたかい思いが伝わってきます。落涙のページもあります。この一冊で佐竹茉莉子さんのファンになりましたw。
-
外歩きネコの写真集。
ネコの自然な動きを正確に写しています。
岩合さんとは違った感性が新鮮。 -
みゃ〜道ばたや、取材先で出会ったり、はたまた、自宅の庭に訪ねてきたり、そんなこんなで出会った数多の猫たち。なかでも、文具店に「この子達をよろしく」って連れてきて、子育てして消えていった親猫の話はなんともよかった。こんな文具店、私も訪ねてみたいなぁ。
-
2010年3月20日
装幀・デザイン/日戸秀樹
イラスト/佐竹茉莉子