風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡

著者 :
  • ロッキング・オン
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本棚登録 : 713
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860520076

感想・レビュー・書評

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  • ジブリ映画が大好きで、子供のころから本当に何回も見ている。
    大人になって見てみると、同じ映画なのに違う風景に見えてくる。
    一つ一つのシーンやセリフが、違う意味合いをもって感じる。
    そんな人はたくさんいるのではないだろうか?

    それはきっと映画を作った人の気持ちがくみ取れるようになったからだろう。
    いや、ただの自身の勝手な解釈なのかもしれない。

    この本は、その答え合わせが少しだけできます。

    (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
    ○人を殺した人間だから、殺すことの痛みがわかった人間だから。
     それで膝を曲げるんじゃなくて、それを背負って歩いている人間だから、
     この娘は描くに値するんじゃないかと僕は思っていたんですよ。(P.60-61)
    ○どっかで見極めなくちゃいけない。
     お寿司と同じでね。腹いっぱい食うか、最後の二個くらい我慢してやめるか。
     美学の問題ですよ。(P.148)
    ○なんか作品を作る中で無意識の奥のほうの
     意識化できない部分で道筋は大体できているんですね。
     だから、それを意識の上に拾い上げるのにやっぱり時間がかかるんですよ。(P.227)

  • おもろーだったけど、想定内。でも、しっかりしなきゃとも思う。

  • 千と千尋、ストーリーが破綻してるという感想しか持てなかったけど、また見直してみようかな。

  • なんだか、宮崎さんを少しかいまみれたきがしました。
    著者とのインタビューなのですが、ニヒリズムとか、哲学的なことが多くてちょいとつらかった・・・爆

  • 図書館。

    渋谷陽一との何年かにわたっての雑誌掲載をインタビューを
    まとめた形式。ノーカットとのこと。

    作品として単純に楽しめたラピュタが一番好きだけれど
    ナウシカも捨てられない。
    監督、なかなかタイヘンそうな方だなぁ。。

  • [図書館]む、難しい…私にとっては難解。ニヒリズム:虚無主義?…[間]ははは-中盤までニヒリズム…哲学・思想に疎い私にはなんの事だか理解不能。先生の頭の中:世界観は次元が違うと。日本が嫌い…豪快・壮大・天邪鬼・偏屈・職工な人です、「ざまぁみろ」とか(笑)各ジブリ作品が生み出された背景や裏側が知れたのは良かったり悪かったり。表現者で物語を創り出す上での苦労や葛藤は凄い。子供達へアニメで何か伝えるという先生のスタンスは確固たる物で変わらず、ハイジから観てきた私も素直にこれからも楽しみたいと思う。

  • 宮崎駿×ロッキングオン渋谷陽一のインタビュー。
    作品の宣伝や紹介のためではなく
    宮崎駿が自分の考えている事をここまで語っているものを
    まとめてあるのは珍しいと思う。

    そして、それを引き出す渋谷さんのインタビューがすごい。
    本人を言っている通り、初めは渋谷さんがやや喧嘩腰のため
    スリリングなインタビューになっている。
    お二人とも頭が良く、知識も多いので難しく感じる部分もあった...。

    ヒューマニズムとエコロジーだけで宮崎駿を語ってはいけない。

  • 学校の図書館で結構ぼろぼろになってて、みんなに読まれてるから面白いのかな!?と思って借りた本。
    宮崎さんとのいくつかのインタビュー。
    インタビュアーの方とのレベル高めな会話についていくのがちょっと大変だったけど何となく宮崎さんが考えてることとか、製作背景とか知ることが出来たかと。

  • 千尋から仮り暮らしまでも読んでみたくなった。歴史はまだ続いているから。

  • 思索の道筋や表現の動機がわかると新しく納得できる。

著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。

「2021年 『小説 となりのトトロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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