- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860521172
作品紹介・あらすじ
『崖の上のポニョ』から最後の長編監督作品『風立ちぬ』まで、スタジオジブリ作品と変わりゆく時代、そして自分自身を語った4本のロング・インタビュー。監督としてのスタート地点に立った初演出作品『未来少年コナン』と長編監督デビュー以前のキャリアを語った2本も同時収録した宮崎駿の決定版インタビュー集、第2弾!
感想・レビュー・書評
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非常に才能のあるひねくれ者の物語作家が、自分の作品や社会状況、映画を取り巻く環境などについて語っている。とても面白い。
インタビュアーとしての渋谷陽一が、宮崎駿と非常に相性が良いように感じれられる。ちゃんと宮崎駿が気持ち良いように褒めるところを褒め(しっかり自分の言葉で)、突っ込むところを突っ込んでいる。
特に興味深かったのは、「最近の若い人はロケハンに行っても写真しか撮らない」というくだり。自分の目で見た自然の色ではなく、写真や映像を通して見た色しか再現できなくなっているらしい。
確かに、肉眼で見る自然と写真で見る自然とは色味が異なる。ロケハンで画を描くことの是非はともかくとして、絵で描くことでしか表せない(写真や映像では再現できない)情景というものが実は数多くあるのだ、と気づかされた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
インタビュー6本のうち、2本が長編監督後、2本が監督作でない作品、残りの2本は別媒体のものを再掲載という内容で、前作に比べると物足りない。
制作体制や宮﨑駿の年齢のこともあり、長編を出す間隔が長くなったのでインタビューの本数が少なくなるのは仕方がないとは理解できるけど、だからといってアニメ黎明期の話を載せる必要があったのかは疑問だ。業界を志す人には参考になったであろうがほとんどの人に分かりにくい内容だったと思う。
『風立ちぬ』のインタビューはめちゃくちゃ面白かった。この心境からさらに進んで『君たちはどう生きるか』を作ったのだと思うと胸にグッとくるものがある。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/64140 -
ロッキング・オンからの発行なので、「CUT」からのインタビューを中心に構成。
著者の世界観を知ることができたのは、巻末にある徳間書店の刊行物からの転載。面白かった。
作品を見てきてなんとなく感じていた、理想の女性のイメージもよくわかる。「僕らはみんなジムシィ」--、男性読者はすごく納得したはずだ。 -
宮崎駿の口から魁男塾の名前が(笑)
自分が描いてきたものに現実が追いついてしまったという焦りが震災後のインタビューに見て取れる。
実に雄弁で、現代社会への憎悪が激しくて、宮崎駿らしい。 -
大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/623424 -
上巻の方が圧倒的に面白い。
特にアリエッティの監督を過大評価して人が育っていることを捏造するような投げかけをしたり、ゲド戦記などについてはプロモーション上の都合なのか宮﨑駿に気をつかっているのか知らないが、不可侵領域が暗黙に感じられて読んでいて不快にさえなってしまう。これはよろしくない。こんな褒められ方をされて喜ぶ人でも無かろうにと思うのだが。
未来少年コナンなど、今さら観直すことも無さそうな作品について語られるインタビューも収録するのであれば、何らかそれらのデータを並べても良かったのではないかと思う。前提の欠落したインタビューは空虚に感じる。一応、ウィキで調べながら読んだが、正直煩わしい。
なんとなく読み終えてしまう構成も含めて、編集上工夫の余地があったのではないかと思わせるという意味で、凡作。
宮﨑駿の話は、前作に引き続き興味深い。 -
駿節。人もなげな。
耳障りの良いことなんて言ってなくて、突っ走る、代わりのいななさに、ざわざわする。
この人の言うことを、えんえんと聴いてたいと思う。飽きないのは、枯れずに何かあるから。 -
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所在記号:778.77||ミヤ||2
資料番号:10228178
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