- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860644543
作品紹介・あらすじ
まるで劇を観ているような感覚で楽しめる世界史教養書の第8弾!今回は前作『フランス革命の激流』の続編です。16世紀後半から17世紀前半のヨーロッパの歴史をナポレオンの人生を通して描きます。フランス革命後、ナポレオンはいかにして頭角を現し、ヨーロッパを席巻するに至ったのか?またいかにして失脚したのか? ナポレオン戦争や第一帝政を当時のヨーロッパの国際情勢を踏まえながら解説します。ナポレオンの激動の人生、そしてヨーロッパの激動の歴史を体感できる一冊です!
感想・レビュー・書評
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2021年はナポレオンの没後200年です。
図書館での展示も検討中で、その参考文献として読みました。
ナポレオンが台頭したフランス革命後の混乱期がどのような世相であったのか(なぜ、ナポレオンのような「英雄」がもとめられたのか)という点や、ナポレオンの人気(国民からの支持)の理由、皇帝となって栄華を極めるまでの流れと、没落の過程など、ナポレオン・ボナパルトの生涯が簡潔にまとめられている良書だと思います。
単なる伝記ではなく、「歴史教科書」という雰囲気の本ですが、文章も語り口調で読みやすく、それなりの分量はあるもののストレスなく読みこなすことができました。
いわゆる「諸説あり」というようなエピソードはコラムや脚注で補足情報もありますし、事実としてはっきりしないところを想像で補うこともなく、内容も信用できる印象です。
ただ、あえて指摘するとすれば、各章の冒頭にある地図(イラスト)が少し見づらいことがあるでしょうか。理解を助けるために、それぞれの章で扱われることがらを地図に載せて紹介しているのですが、登場人物がすべて「てるてる君」というキャラクターで描かれており、人物のキャラクターがつかみにくい、と感じました。地の文章が良かっただけに、もう少し描き方を工夫してもらえラバよりわかりやすかっただろうと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この人が書いた本わかりやすいですよ。絶対読んだ方がいい
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「フランス革命」の後始末から始まり、ヨーロッパを席巻し、衰退するまで、「世界史劇場」ならではの迫力感で書かれています。
もっとも、その迫力感に、衰退期の部分はなかなか読み進められませんでしたが。