- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861345739
感想・レビュー・書評
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盛り上がりまではいいんだけど、収束がちょっとあっさりしすぎに感じる。
…けど、この作者さんではよくあること。
それ以外は満足。
本気になった遊び人攻x孤独な初恋受にちょっとアーサー味も感じる。
(アーサーのほうが後の作品だけど)
中の挿絵が綺麗だけど個人的に鼻息を感じないタイプの絵で萌えなくて残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そんなに即決しちゃっていいの?! と思いました。
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健気受けといえば名倉さんですよね。 今回の攻めもロクデナシ要素漂ってますし、楽しめたのですが、イマイチ切なさが足りなかったかな。 たぶん最初の攻めがあまりにも暴君?暴言?すぎてそこでちょっと引いてしまったのがいけなかったのかも。 なかなか挽回出来ないままの結婚してました事実にこれでいいのか?と受けに聞きたくなりましたけれど。 可愛くてほんと健気な受けですよね。そして最後には父親にもし筒井と別れて何もかも失っても"自己責任"と言い切った所は男前でしたね♪
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名倉センセの切ない健気受シリアス編。イラストが小路龍流センセでアダルトで美麗な雰囲気を醸し出しています。
海辺の小さな町で独り暮らす祐一は、ある夜国道でずぶ濡れのまま歩く男を見つけます。女と喧嘩して夜の海に突き落とされたという一見俺様系な彼、筒井を家に泊めることになるのですが、その善意からの行為を勘違いされ襲われかけるハメに。
祐一が天然ちゃんでちょっと世間知らずなせいで、遊びなれたチャラい筒井に誤解されてしまうんですね。でも、すぐにひどい間違いをしてしまったことに気付く筒井は、ふかーく反省して謝りまくります。そして、怒ったり詰ったりせずにやさしく受けとめてくれた祐一のことが忘れられなくなってしまうのです。
「仕事はデキるけれど本当の愛を知らなかった男が、清純な美形にころりと落ちる話」と、あとがきにあるように、傲岸不遜な攻様が天然癒し系な受に、気がついたらメロメロになってるストーリーです。
週末ごとに海辺の洋館に住む祐一を訪れる筒井。そして、独り寂しく暮らす祐一は、そんな逢瀬に心ときめかせ、一方で不安を抱えながらも待ち続けるのです。ちょっとネガティブになってしまうのは、自分が世間知らずで、筒井の生きる世界とは距離があるように感じてしまうからなのです。
ところが、祐一にも大物政治家の隠し子であるという、ビッグな秘密があったりするんです。
そこがまた筒井の存在と絡んで、後々危機的な状況に発展していくことになっていきます。ちょっと、ハラハラさせられました。
この話の面白かったところは、祐一には見せない筒井の素顔です。
祐一には言わない本音を、信頼する金森にはすべて言っちゃっています。遊び人の筒井が、清純なお姫様に心を奪われてしまい、HしたいのにHに及ぶことができなくなってしまったジレンマが暴露されていて不憫で笑えます。俺みたいなヤツに抱かれてあいつを汚したくない、なんて涙が出るくらい、弱気で純情なことを金森に告白しています。
そんなこと言われたって金森も迷惑だろうなと思いながらも、とっても気に入っているシーン。
祐一が筒井に愛されることによって、ただ受動的になっているだけではなく、自ら行動を起こそうとするところに希望ある前途を感じることができて、ラストもとても良かった。「不束な嫁ですが…」と妄想しちゃった筒井が、かわいいです。
Hはもちろん激甘。強引なくせに、ものすごく祐一を気遣ってる筒井の態度にニヤついてしまった。
性癖に難ありな男がメロメロになって必死になる姿に萌えます。もちろん、初心な健気ちゃんの涙にも胸キュンに。
紆余曲折があって、ただ甘ったるいだけじゃない展開に満足です。 -
清純天然美人受けがぐるぐるもだもだする話。
うじうじ系主人公が苦手な方にはまずオススメできない!
でも個人的にはこういうステレオタイプな展開大好き!