春と秋とソラの色 -Complete Book 2- (ダリア文庫)
- フロンティアワークス (2017年3月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861349812
感想・レビュー・書評
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愛情をつなぎながら懸命に日々を生きる皆がいとおしくなります。坂道のソラから春へ、まで。
副社長のスパダリぶりを夢のようにうっとり感じながら日々を着実に積み重ねていく一吹。お姉さんが元気になったことも新しい家族の絆が出来つつあることも素直に良かったねえと思います。
甘い甘い日々をすごすアキと美里。
美里の前のアキは嫌味なくらいのイケメンのスーパー彼氏様っぷりで翻弄される美里がひたすらかわいい。二人のデートの様子とともに積み重ねてきた日々の断片が綴られる様子は妬けるほど。
不器用なりに十希を大切にしようとする旭の想いのひたむきさと想いの強さ、アキと旭の両方が「いつか置き去りにしてしまうかもしれない」恐れを抱きながら「最期」に向き合うところに強い愛情を感じたり。
デビュー作「手紙」はお互いを依り代にしながら離れていくしかない二人の残した気持ちが綴られる手紙によって語られる物語。
うん、綺麗に曇ないハッピーエンドではないあるべき結末を迎えるのが朝丘さんだなぁ。
コラムはなんの本について語ったのか明かされないのが???ですが、あとがき含めて朝丘さんの信念が伝わってきてじんとしました。
書くことへの向き合い方を改めて見つめ直してこれから先に進んでいく、という決意表明のようでもあり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
精一杯生きている本の中の皆さんに、いろいろ教えられることあるね・・・。
今まで自分は何してきたんだろう。
手の中の小さな者が巣立ってしまってからずっと、生活を楽しむことを放棄してきた気がする。
今更どうにもならないね、現実は。
皆さんを羨んでいます(笑)。