- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861461743
感想・レビュー・書評
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なんかアニメのヒロインやらゲームのヒロインやら、いわゆる「萌えキャラ」ってたくさんいらっしゃるわけですよね。さらに「萌え属性」なることばもあるようで、それぞれの「萌えキャラ」のどんなところが「萌える」のかをカテゴライズしているようで。有名なので言えば「ツンデレ」なんかがそれですね。そんな「萌え属性」を、古典文学作品『源氏物語』に当てはめたら、古典も教えやすいんじゃないかなーなんて考えていたら、もうすでに出版されていたようです。
さて、本書では『源氏物語』の「ヒロイン」たちが、オタク向けにわかりやすく解説されています。葵の上は「ツンデレ」で、六条御息所が「ヤンデレ」、末摘花は「ドジっ子」らしいです。今思いついたんですけど、これってオタク言葉をノットオタクの方に説明する時にも使えますねー。たとえば「ヤンデレ」がわからないとしたら「六条御息所キャラ」って言えばいいわけですよ。なるほどなるほど。
なかなか各「ヒロイン」への考察も面白くていいです。ぶっ飛びすぎてる感は否めないですけど。オタクの人が『源氏物語』にとっかかる一発目としては面白いんじゃないでしょうか? 僕もまだ、通しで『源氏物語』を読んだことはないので、そろそろ読みたいと思います。読まなきゃとは思っているんですけどねー。
後半は古典文学を下敷きにしたアニメやマンガの紹介。知らない作品ばっかりだったので、ちょっと興味が湧きました。
まあ一番は、紙がかたくて、本として読みづらかったっていう印象が残っているのですが。
【目次】
前文
光源氏を巡るヒロインたち
源氏物語ネクストジェネレーション
萌える古典セレクト
イラストレーター紹介
トリビア the『源氏物語』&古典の世界
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