本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861730580
感想・レビュー・書評
-
寝正月海鼠のやうになつてゐる/足の爪切つて残る日数へをり/鶯替やをんなの嘘は嘘でなし/わが生は愚直なるべし唐辛子/手錠して獄舎を歩く秋の暮/霜月や音なき雨の鉄格子/冬ぬくし味噌汁かけて獄の飯/寝正月わが輩は海鼠である/メリー・クリスマスとひとり呟く檻の中/秋霜や獄の光陰しづかなり/秋逝くとひとり頷く檻の中/海鼠の日獄の豆腐を喰べてをり/海鼠とは自分自身の喩で、刑務所の中で手足をもがれるような状態だったけれど、精神が充実していたことを言っている。p.196/回転グリルクリームあんみつおいしいかい 小林力夫 p.213/唐辛子、の句は、インパクトある取り合わせ。獄にあることを、静かに感じ、外にでることを思い、季節を感じ、また静けさを感じる。そして、セルフイメージを海鼠ととり、わが輩は海鼠である、と見、また豆腐を食べる情景。寝正月海鼠のように…にはなんだかユーモラスなかんじを受けた。
詳細をみるコメント0件をすべて表示
全2件中 1 - 2件を表示