金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前に 2 昼下がりに読みたい10の話 (ピュアフル文庫 ん 1-12)

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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861766343

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2。
    印象に残った話 は『真菜の来た夏』、『げた箱は魔法のクスリ』、『白いタンポポ』。

    本書ベスト は『白いタンポポ』 。

  • 新しい作家を開拓したかったため、複数の作家の短編集を読んでみようと思い立ちました。多いので今回のレビューは簡単にまとめます。

    あさのあつこ『真菜の来た夏』★★★★
    →爽やかで綺麗なだけではなく、ちょっとした事件や大人のドロドロとしたやり取りが少年の上を通り過ぎるかんじが良かったです。

    芦原すなお『雨坊主』★★★
    →少しファンタジー要素のある不思議な話。題材の割には大きく感情が動くような事件もなく、優しくふわふわとした雰囲気の中ストーリーが終わっていきました。可もなく不可もなくかな。

    石井睦美『きみに連帯のメールを』★★★☆
    →母子家庭の中学生男子が主人公で、本当は母親の愛情が欲しいけれど言いだせないし言いたくない…といった様子。ある日突然、隣の「そこらへんのおばさん」と夕飯を食べることになるわけですが…ある少年の人生の中の1コマを描いた作品だなという印象を持ち、決して大きく彼の人生を変えるわけではないけれど、それをきっかけに何か変わって行くのかもしれないなと予感させるような描写で終わりました。

    大島真寿美『げた箱は魔法のクスリ』★★★
    →大人には小さく見えるけど、子どもには子どもなりの悩みがあり、小さな器で精いっぱい頑張っているのよねーなんて考えながら読みました。軽い読み心地。

    加納朋子『白いタンポポ』★★★
    →冒頭の文章を読んで「なんだか、無理して難しい言葉や表現で書こうとしてはいないかい?」と少々息苦しくなったものの、2章以降は少しずつ文の"詰まり"がとれていくような印象です。しかし、最後の手紙部分は作者の主張が鼻につくような感覚を持ち、残念でした。

    川島誠『愛生園』★★★
    →3人の主人公が代わる代わる語って行くので、それによって出来る物語のリズム感が面白いなと感じました。

    松村栄子『窓』★★★★
    →読み終わると切なさが薄く残るような作品でした。

    森絵都『フェスティバル』★★★
    →3ページだけの"超短編"ですが、最後の一文にはからっとした爽快感がありました。

    山尾悠子『月蝕』★★★★
    →山尾さんのページに差し掛かった時、なんだか「ほっ」としたのが印象的でした。自分が好み馴染む文体であったため、やっと居場所があった~といった感覚になったというか…そして話自体は、真昼に見る悪夢のような物語でした。次は山尾さん単独の本を読んでみよう。

    檀一雄『花筐』★★★
    →途中で読むのに疲れてしまい、一度中断してまた読み始めました。物語の全てを飲み込むには、もう一度読まないといけないかな・・・でも、まぁもういっか。そんなかんじでした^^;

  • あさのあつこ目当てで借りたんだけど、あさのあつこは「うーん、」って感じ(´`)
    悪くはなくてむしろ良いんだけど、最近黒いあさのあつこを読んでたからか、なんかべただなー、って。すきだけどね。
    愛生園は結構よいかも。でもこれ以上はいらないな。この長さでちょうどいいかも。
    げた箱は魔法のクスリもすきだなー。なんかちょっと共感できる。

    確かにどれも"昼下がり"っぽいなー、と。
    あたしは真夜中の方がすきだけど 笑

  • 最初の二つ、あさのあつこと芦原すなおがよかった。
    全体的に読みやすいけれど、ばらつきがあり、すべてがい満足!という一冊ではない。

  • 森絵都さん、加納朋子さんが好きで手に取りました。
    他にも気になっていた作家さんもいたのでこのようなアンソロジーは手にとりやすくていい。
    眠る前にベッドの中でひとつの話しを読み切るにちょうどよい話がつまってます

  • 真夜中、20ページ読むみじかい間に、私も彼女と同じように『窓』から外をみて、屋上の青年に恋をした。
    忘れられない物語になってしまった。

  • 10/08/02 つまらない。

  • 真菜のきた夏(あさのあつこ)雨坊主(芦原すなお)白いタンポポ(加納朋子)フェスティバル(森絵都)が好き。1巻のほうが好きだったかなと思う?

  • ひとくせのある作家のつまったアンソロジー。尖がっている作風が多いので好き嫌いが分かれると思う。

    あさのあつこ『真菜の来た夏』は田舎を舞台に、日常に織り込まれた物語が心地よい。川島誠『愛生園』は、見たくも無いリアルを敢えて踏み込むタイプの作品。山尾悠子『月蝕』が一番、好みにあっていて、少女の無理をした大人っぽさと幻想文学が、ほどよく混じっていると感じた。

  • あさのあつこ「真菜の来た夏」
    芦原すなお「雨坊主」
    石井睦美「きみに携帯のメールを」
    大島真寿美「げた箱は魔法のクスリ」
    加納朋子「白いタンポポ」
    川島誠「愛生園」
    松村栄子「窓」
    森絵都「フェスティバル」
    山尾悠子「月蝕」
    檀一雄「花筐」

    三浦しをん×金原瑞人 特別対談

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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