船に乗れ! (3)

著者 :
  • ジャイブ
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感想 : 200
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861767357

感想・レビュー・書評

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  • チンタラ ポンタラ タルイ

  • 芸高に受かるにきまってる、自分は高貴な人間なのだ、と信じて疑わなかった少年が、高校受験に失敗、おじーさまが学長を務める音大付属の高校に進学し、一握りの音楽に理解ある友人と出会う。恋人ができたのもつかの間、彼女は浮気・妊娠で自分の元を離れる。あれほど自信のあった音楽にも限界を感じて結局はチェロをやめる。親しかった先生を裏切る。

    少年が、大人になるまでの物語なのか?

    もっと単純だけどひたむきにおんがくに向き合う話かと思った。いや、おんがくにはむきあってるんだけどさ
    三分冊しないで、上下巻くらいでもいいと思う
    なんでヒットしたんだっけか?

  •  面白うございました。
     著者にとっての、韜晦の一手段なのかもしれないと。
     「私小説」は、好きではないし、本作がそうではないのだろうけれども、小説として面白くない(あれ、書き出しと矛盾している)。
     誰に向けて書いた小説なのだろう?
     自分向け?
     だったら、それを売り物にするなよ、という印象。
     感傷につきあわされた、不快感が残る。
     こうなると、演奏シーンのやりとりも、単なるペダンティックにしか思えない。
      音楽について、鍛錬したプロフェッショナルのプレイヤーに対して、失礼な印象しか残らない。
     一作目は、楽しませていただきましたが、本作はねぇ。ひたすら不愉快。 

著者プロフィール

1963年、東京都生まれ。2003年、『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』(小学館)でデビュー。2014年、『世界でいちばん美しい』(小学館)で織田作之助賞を受賞。主な作品に『おがたQ、という女』(小学館)、『下北沢』(リトルモア/ポプラ文庫)、『いつか棺桶はやってくる』(小学館)、『船に乗れ!』(ジャイブ/ポプラ文庫)、『我が異邦』(新潮社)、『燃えよ、あんず』(小学館)など多数。エッセイ集に『小説は君のためにある』(ちくまプリマ―新書)など。

「2021年 『睦家四姉妹図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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