乱交の文化史

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861822322

感想・レビュー・書評

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  •  本書は古代ギリシア・ローマの都市圏における性の文化を皮切りに、豊富な図像――絵画や写真――を交えて現代にまで至る乱痴気騒ぎの西洋史を紐解いている。また、日本語版のボーナストラックとして、日本における乱交についての章が設けられており、日欧の性を比較する上でも有用な内容となっている。
     性にクローズアップして歴史を俯瞰して見れば、過度な禁欲も過度な放蕩も、結局は性の倒錯を招いているのがわかる。溜めては出す。バランスが大事なのだ。

     「西洋化が進む以前の日本は性に対しておおらかだった」という意見は時折見かけるが、それでは当の西洋はどうだったのか。
     その答えは「向こうも同じ」。キリスト教的、清教徒的思想が主流となる以前、娯楽がなかった時代において、性行為は数少ない娯楽でありストレス発散の手段だった。それは聖職者にとってもだ!
     日本が開国した当時、欧州は最も性に厳格な時代―ヴィクトリア朝時代だ――だったので、もう一、二世紀早く開国していたら、もしかしたら日本の性は官憲に厳しく取り締まられるようなことにはならなかったかもしれない。

  • 人間というのはいつの時代・人種・国に関係なく性については貪欲だ。

  • 速読。図書館。

  • [ 内容 ]
    ローマ法王からパリの淑女までが愛した“博愛的行為”の図説・文化史。

    [ 目次 ]
    第1章 古代ギリシア―神々とともに享楽した慾望と快楽
    第2章 古代ローマ―倒錯と退廃、そして残虐性の快楽
    第3章 中世の闇からルネサンスの放埒へ
    第4章 ピューリタンの禁慾主義の裏側で
    第5章 一八世紀イギリスの秘密クラブ―紳士たちの夜の顔
    第6章 ヨーロッパの性の探検家たち
    第7章 一九世紀、ヴィクトリア時代―抑圧された淫らな慾望は、どこで解放されたか?
    第8章 二〇世紀―性の解放と求められるさらなる刺激
    日本語版解説 日本における乱交の文化と歴史(下川耿史)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • さまざまな時代と地域から乱交の文化を取り扱っている。ギリシャ時代から始まるので、エピソードとしては、少なく知ってる物ばかりであった。目新しいものはない。

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