〈資本論〉入門

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  • Amazon.co.jp ・本 (549ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861823459

作品紹介・あらすじ

グローバル経済を読み解く『資本論』の広大な世界へ。世界的なマルクス・ブームを巻き起こしているハーヴェイ教授の最も世界で読まれている入門書。

感想・レビュー・書評

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  • マルクスは社会主義者で資本論を書いた人くらいの知識しか無いところで、入門書を図書館で見かけて借りた。
    入門書とは言え、ボリウムありすぎて、流し読み。
    日本のジャストインタイム生産も出てくるのは興味深い。
    印象に残った文章
    ⒈ ここがロドスだここで飛べ!
    ⒉ 成長は不可避であり、成長は善である。成長しないことは危機を意味する。
    ⒊ 日本の自動車産業が1980年代にイギリスに進出したとき、組合に高度に組織化された地域を避けて、新規開発に開かれた地域に拠点を構えた。

  • マルクスの資本論に関して私見を織り交ぜながら非常に分かりやすい論述・解説をしている。マルクスが行っているように、歴史的事実にも立ち返りながら現代の新自由主義における矛盾点に関しても触れつつ、その論理は極めて明快である。経済学としてだけでなく、地理学を学ぶものとしても読むべき書籍。

  • かのマルクスの資本論を研究している第一人者の詳細かつ質の高い解説本。多少分厚い本であるが、その文、内容は充実している。

    原書が難解で、諦めていた方には、うってつけの本である。

    本書でも記されている通り、この本を足がかりに、原書に挑むと良いだろう。

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著者プロフィール

(David Harvey)
 1935年、イギリス生まれ。ケンブリッジ大学より博士号取得。ジョンズ・ホプキンス大学教授、オックスフォード大学教授を経て、現在、ニューヨーク市立大学特別教授。専攻:経済地理学。都市研究分野の第一人者であり、「人文・社会科学で最も引用される著者の一人」として知られる。
 2005年刊行の『新自由主義』は高い評価を得るとともに、アカデミズムを超えて話題となり世界的ベストセラーとなった。また同年、韓国で首都機能移転のため新たな都“世宗”が建設されることになったが、その都市デザイン選定の審査委員会の共同議長を務めている。2008年には、『資本論』の講義動画をインターネットで公開し、世界中からアクセスが殺到。現在の世界的なマルクス・ブームを巻き起こすきっかけとなった。この講義は『〈資本論〉入門』および『〈資本論〉第2巻・第3巻 入門』として刊行され、世界で最も読まれている入門書となっている。2010 年刊行の『資本の〈謎〉』は、『ガーディアン』紙の「世界の経済書ベスト5」に選ばれた。
 現在も、ギリシャ、スペインから、中南米諸国、中東、中国や韓国まで、文字通り世界を飛び回り、研究・講演活動などを行なっているほか、エックス(旧ツイッター)のフォロワー数も本書刊行時点で18万人を超えており、コロナ禍でも、本書のもとになったオンライン番組の更新を続けるなど精力的に活動し、インターネット空間でも変革を求める人々を世代を超えてインスパイアし続けている。
(エックスID:@profdavidharvey、ウェブサイト:davidharvey.org)

「2023年 『反資本主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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