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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862280916
作品紹介・あらすじ
「めめしさ」の排除が、帝国日本を終焉へと向かわせた──
鈴木邦男氏(元一水会顧問・評論家)推薦! ──「我が意を得たりで、一気に読みました」
「長い間、愛国運動をやってきたつもりだ。でも知らなかった。僕達の『愛し方』が間違っていたのだ。
『雄々しさ』だけを追い求め、『めめしさ』なんか忘れていた。でも昔はあったのだ。
弱者へのいたわり、自分と自国への謙虚な反省。それがなかったら、『愛』ではない。
もっと早く教えてほしかった! 」
軍歌『戦友』の封印や、「捕虜になるなら切腹」など、昭和十年以降の日本は
「めめしさ」を排除し、「雄々しさ」一辺倒に舵を切ってきた
しかし、明治以降の日本において、両者は両輪の関係としてバランスを保ち続けてきたはずのものだった。
「反国家的」「軟弱」なものとして排除されながらも、生き残り続けてきた「めめしさ」の軌跡を追う。
・日露戦争へ向かう息子の行進に付き添い4キロの道を歩いた老母の「一太郎やあい」
・徳富蘆花の『不如帰』の大ヒット
・男女の別れのつらさを歌う『カチュウシャの歌』の流行
・事故の責任をとり、自らも鉄道自殺をして詫びた二人の踏切番
・強盗殺人の被害者となった妻の後を追って自害したドイツ人将校
・酷使されるアメリカ人捕虜を見て「お可哀想に」と言った夫人