「タバコは百害あって一利なし」のウソ (新書y 177)

著者 :
  • 洋泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862481658

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  • <以下、抜粋>
    タバコ依存性(ママ)のメカニズムはこうだ。喫煙を続けると脳内にニコチン受容体の増加が起こる。
    吸うタバコの量が増えるとそれに比例してニコチン受容体数がつぎつぎと増加し、脳内に構造的な変化が起こる。
    ニコチンという薬物への依存度が高まった人で、ニコチンの血中濃度が低下すると、自分の意思に関係なく条件反射的にタバコに火をつけたりする。
    (略)
    喫煙により、ニコチンが体に供給され続けると、ニコチンの「神経伝達物質」が、その人本来の「神経伝達物質」に入れ替わって、ニコチンで中枢神経機能を代用するようになる。
    それゆえ、タバコをすうことにより、神経活動が活発になったり、癒されたりするのだ。反面、血液中のニコチン濃度が低下すると脳活動レベルの低下を招き、いらいらしたり、不安感を引き起こす。
    こうしたドパミンの放出や脳内ドパミン系活性化のメカニズムは、モルヒネ、ヘロイン、コカイン、アンフェタミンなど、日本で「麻薬及び向神経薬取締法」、および「覚せい剤取締法」の対象として指定されている薬物と同じであることを知る人は少ない。
    自分の大切な神経中枢をタバコにのっとられているのに、それを「タバコの効用」だと錯誤認識している。

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