[ 内容 ]
薬物が個人の行為のドーピング剤として認識されるようになりつつある社会状況を皮肉を込めて評した言葉に「サイキック・ビル」がある。
フランスの社会学者アラン・エレンブルグの命名である。
これほど現代を象徴する言葉はない。
消費社会における肥大化した欲望を抱え、薬物の力を借りてでも自己愛的イメージを人工的な手段によって回避しようとすれば、必然的に依存症を背負いこむことになる。
依存症の根底に潜む願望や幻想を生みだした現代社会の構造を精神科医が具体的に分析する。
[ 目次 ]
第1章 やめたくてもやめられない―依存症の現状(なぜ、エリートが? 好奇心から依存症に ほか)
第2章 みんなちょっとだけ依存症(リタリン乱用 覚醒剤代わりのリタリン ほか)
第3章 なぜ依存症は増えたのか?(「完全な薬」という神話 規範からの解放 ほか)
第4章 依存症の時代をいかに生き抜くか?(依存症に有効な処方箋はあるのか? 「薬神話」への疑問 ほか)
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