高架下建築

著者 :
  • 洋泉社
4.08
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本棚登録 : 144
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862483843

感想・レビュー・書評

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  • 東京、大阪、神戸の高架下建築に焦点を絞った解説付き写真集です。
    味わい深い住居や店舗が高架下に軒を連ねている様は本当に素晴らしい…これは文化ですよ。
    限られた空間を埋めるための無理矢理な設計により、高架下という環境でしか見ることのできない美しさを放っています。
    東京では歴史を感じられる高架下建築は減る一方ですが、それを目当てに一駅二駅の帰路を歩く楽しみもあると思います。
    普段見もせずに通り過ぎる方も、本書を読んだら今後は気になって足が止まるのではないでしょうか。

    • りまのさん
      兵庫県民なので、神戸の高架下に、興味があります。長いこと、行ってません。三宮に行きたい!
      兵庫県民なので、神戸の高架下に、興味があります。長いこと、行ってません。三宮に行きたい!
      2021/02/27
    • 探耽(たんたん)さん
      りまのさん

      こんばんは。
      東京の高架下はお洒落化が進みすぎて敷居が高く、テナントの入れ替わりが激しくなりました。
      ちょっと一杯…と...
      りまのさん

      こんばんは。
      東京の高架下はお洒落化が進みすぎて敷居が高く、テナントの入れ替わりが激しくなりました。
      ちょっと一杯…というような高架下の気軽さが無くなるのは寂しいものです。
      関西圏にはまだ沢山あるようなので羨ましいです。
      行ってみたいですねぇ。
      2021/02/27
  • 高架下建築の鑑賞本。
    住宅、飲食店街、商店街などが収録されている。

  • 最初の「高架下建築の鑑賞ポイント」がとても良かった。

    高架下建築には自らを支える柱や梁がないため「よりかかり建築(高架に頼った構造)」であり、そこにこそ高架下建築の「ままならない」魅力がある、と。

  • 団地や工場、ジャンクションの写真集でもおなじみの著者が贈る世界初、高架下建築写真集。いつも乗っているあの電車の下には、こんなに素敵な世界が広がっていた!鉄道好きな人たちも、上ばかり見ている場合ではありません。高架下マップ(路線図)、鑑賞ポイント解説、高架下建築タイプ分け、おすすめ鑑賞コース、高架下建築考つき。(Amazon紹介より)

    そこだけ時が止まっているかのような風景って、何故か惹きつけられますよね。高架下の建築物はその最もたるところではないでしょうか。いつから開けられていないのかわからない錆びたシャッター、人が住んでいるのかすらわからない家、危なそうで入りづらい雰囲気漂う場末の居酒屋…。これらの写真を集め、一種の芸術に昇華させた当写真集は一見の価値ありです!

  • 2015年9月4日読了。大阪・神戸と東京の「高架下建築」に注目した写真集。「そんな建築のジャンルと楽しみ方があるのか!」と驚き。取り上げられている「高架」は鉄道のものだが(高速道路の高架はダイナミックすぎて建築観賞に不向きのよう)、柱と高架の隙間に制約されながら「やむなく」形成された建物や、あたかも高架下ではないかのように存在を主張する建物(高架下で雨は降らない立地なのに傾斜した屋根がついていたり)、しぶく傷み傾いた建物など確かに見所は多い・・・高架下建築のどれもが年季の入った古いもので、「昭和」「懐かしさ」のようなものを感じさせてくれるのも一因か。「高架下と言えば飲み屋」という認識がいかに狭いものか、ということについても思い知らされる・・・。新規に高架下に住居を作ることは認められていない?「消え行くもの」であることも愛でるためのポイントか。

  • 大阪が、たくさん紹介されてて、良かった。

  • 2013/06/30読了


    高架下、という生活圏に焦点を当てたことは私はなかった。
    今ではどこか寂しげな一帯が作者の写真とコメントにより、かつての活気に満ちていたであろう時代を呼び起こすようだ。
    しかしあるのはノスタルジックな扉とシャッターの連なりなのである。

    写真だけではなく作者のコメントも面白い。

  • 確かに面白い。
    だけど、学問的な視点からできた本ではないことは明記。
    ゆえに、写真やその写真に小さくついている解説はなるほどと思うけど、後ろの解説は主観的、というよりオタク趣味に富みすぎて早く言えばイッちゃっていて痛いです。

  • あまり注目したことはなかったが、上からギュッと圧縮されたような建物が並ぶ光景は確かに良いかも。煙突やパイプがわずかな隙間を駆け巡っているところなんかは工場の魅力にも近いか。
    煉瓦装飾が施されていたり、劣化した「○○丁目」のプレートや看板が貼ってある高架下建築が特に良い。

  • 団地や工場、ジャンクションの写真集でもおなじみの著者が贈る世界初、高架下建築写真集
    いつも乗っているあの電車の下には、こんなに素敵な世界が広がっていた!鉄道好きな人たちも、上ばかり見ている場合ではありません。
    高架下マップ(路線図)、鑑賞ポイント解説、高架下建築タイプ分け、おすすめ鑑賞コース、高架下建築考つき。

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著者プロフィール

写真家/ライター。1972年生まれ。工業地域を遊び場として育つ。
千葉大学工学部卒業後、松下電器株式会社(現Panasonic)に入社。シンクタンク部門に10年間勤めた後、写真家として独立。出版、
イベント主催なども行っている。
著書に『工場萌え』(石井哲との共著、2007年)、『団地の見究』(2008年)、『ショッピングモールから考える』(東浩紀
との共著、2016年)、『立体交差』(2019年)など。
Instagram: @ken_ohyama、Twitter: @sohsai、Facebook: 大山顕(Ken Ohyama)。

「2020年 『新写真論 スマホと顔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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