こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本

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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862555908

作品紹介・あらすじ

一見、難しいように思える「地政学」の基本をやさしく子どものみならず、大人にもわかりやすいように写真やイラストを用いながら、解説します。

地政学とは…地理的な条件が国家の政治・経済・軍事に与える影響を研究する学問。地理学と政治学を合成したもの。

地政学(ジオポリティクス)は、「地球の」を意味する「ジオ」と「政治学」を意味する「ポリティクス」の合成語で、「地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的な影響を、巨視的な視点で研究する」という考え方です。
最近では「地政学的リスク」という言葉が頻繁に使われるようになっていますが、子どもはもちろんのこと、社会人でもその言葉は知っていても、その本質的な意味を理解している人はそれほど多くありません。

グローバリゼーションが進み、海外とのつながりが強まったなかで、トランプ大統領のアメリカ・ファーストの政策やEUの極右政党の反移民の動き、中国の経済的・軍事的台頭などによる周辺国の囲い込みなど、ポピュリズムとナショナリズムによる脱グローバル化の動きも出てきています。

「地理的な位置関係による、政治的や軍事的、社会的な緊張の高まりが、その地域や世界経済に与える悪影響」を指す地政学的リスクは、グローバル化が進んだ世界に生きる現代人にとって、有意義な視点を与えてくれるもので、その重要性は増すばかりです。
「地政学」を理解することは、政治、経済の未来を読む力はもちろんのこと、今後何を学ぶのか、どこに投資するのか、どこに移住するのかなど、知識としてだけではなく、生きていくうえでさまざまな点に役立てることができます。


◆第1章 日本はどこにあるのか見てみよう
日本がどこにあるのか世界地図を眺めてみよう!
日本の地理的な特徴を考えてみよう…など

◆第2章 地政学ってなに?
今も昔も、みんなどう生き残るかがいちばん大事
地政学を知っておいたほうがいい理由…など

◆ 第3章 地政学で絶対にしっておくべき言葉
「ランドパワー」と「シーパワー」ってなんだ?
「バランス・オブ・パワー」がないと戦争が起こる! …など

◆第4章 最近のニュースから日本の地政学的リスクに見ていこう
日本の領土問題1ロシアが返してくれない北方領土
どうして遠く離れた中東に海上自衛隊は行くの…?など

◆ 第5章 超大国・アメリカと中国の関係を知ることが大事
日本はアメリカと中国という超大国に挟まれている
アメリカと中国が仲が悪くなっている理由…など

◆ 第6章 歴史を振り返ると地政学がよくわかる
地政学に考えると歴史もわかりやすい!
第二次世界大戦前は「シーパワー」の時代だった
日本はランドパワーを「大東亜共栄圏」…など

◆第7章 未来の日本について考えてみよう
地政学を知らないと日本の未来は危ないかも!
国同士の戦いは「戦争」だけではない!
軍隊を持たない日本は攻められても大丈夫なの…?など

感想・レビュー・書評

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  • 恥ずかしながら私、最近地政学という言葉を知りました。このご時世でなければ、知りたいと思わなかったと思いますが…気になったので本を捜したところ、見つけたのがこの本です。写真、イラスト、図解がふんだんですのでとても分かりやすいです。入門書として大人でも読みごたえありです。

  • 【星:4.0】
    最近チョイチョイ目にする「地政学」とは何かが知りたくて手に取った。

    タイトルどおり子供向けの本だが、私のような大人地政学初心者にとっても結構イケてる。

    地政学に強い興味が沸いた。

  • 図書館で見かけて借り。
    夫、地政学が好きなので、入門書みたいな新書が家に何冊かある。政治と地理、どっちも不可分であるよなあ…と思って面白く読んでいた。

    また、5年生の10歳児Fが学校の社会のテストを持って帰ってきたりしたのを見ていると、尖閣諸島、竹島、北方領土などの領土問題についてすでに習っているようだ。私の時は中学生?高校生?くらいで学んだなあ。国として、国土についての知識をこれからの国民に持っておいてほしい、という考えの表れだろうか、と思っていた。

    そんな中、図書館で見かけたこの本。日本周囲の領土問題のページを音読宿題代わりに二人で読み。隣国同士は対立する。そんなことない、って言いたいけどこれがまた大事なことなんだよねー。と話した。

  • 娘の本ですが、うーん自身の不勉強を呪うw 社会人としての必須教養と思いました!反省!

  • ざっと目を通しただけだがものの見方が変わる。
    手に取ってよかった。

  • 指導者が変わろうが、戦争で変わろうが、国という場所は変わらない。国がある場所によって、得意とする力がある。シーパワーやランドパワーのように。しかし現代は、軍事の力ではなく、経済や技術の力で国々は勝負している。その力が、国がある場所でどう影響し、どう発展するか肝となる

  • 地球上の国と国の関係を、クラス内のクラスメートどうしの関係にたとえて解説しているので、小5でもわかりやすかった、とのこと。
    大人も一読すると、目新しいことはさほどないけど、伝え方という意味で参考になる。

  • 以前教養動画で地政学を知り、興味を持ちました。面白かったです。それぞれの国の特徴、領域の特徴を考えれば、そういう思考になるよねと納得。1位は2位がライバルだから、3位と仲良くするなども納得。地政学が軍事目的に使われていて、戦後GHQに禁止されていたのも納得。とても勉強になりました。

  • 見開き左が解説、右に図という構成で、わかりやすい。章末のコラムも読みやすい。こどもといわず、基礎のきとして、大人にも触れてみてほしい。いい本だと思います。

  • この本は議題を投げかけられて考えるきっかけになる内容です。
    気になったキーワードを自分で詰めていけばいいのでしょうが、相当興味がある状態でないと難しそうです。他の本も読んでみようという感じでした。

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