- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862556134
作品紹介・あらすじ
自分の言いたいことを正しく伝える
「ロジカル思考」とは、ものごとを整理して筋道を立てて考えることです。
これから人生を歩んでいくと、いろいろな問題が起こります。
その問題を解決するときに役立つのがロジカル思考です。
生きていくといろいろな人と出会います。
どんな相手にでも自分の考えをうまく話せるために、
ロジカル思考が必要になります。
論理的な考え方を育むことで、論理的な話し方を身につけることができます。
マニュアル思考でもなく、誰かの受け売りでもなく、自分の頭で考えることが大切です。
そのことがものごとを探求する習慣、問題を解決するものの見方を育み、生きる力となっていきます。
これから大人になっていくこどもたちが
よりよい社会生活を送るために身につけるべき力、それがロジカル思考です。
第1章 どっちの話なら耳を傾ける気になるか考えてみよう!
第2章 ロジカル思考ってなんだ?
第3章 困ったときにロジカル思考が役に立つ!
第4章 困ったときに助けてくれる小学生でも使えるフレームワーク
第5章 日常生活の中でロジカル思考を鍛えていこう
第6章 ロジカル思考をジャマする「思い込み」に気をつけよう
第7章 ロジカル思考を武器にするための心がまえ
感想・レビュー・書評
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小学3年~6年が対象のようですが、高度な内容が含まれています。
「フレームワーク」は、仕事のプロセスとして経験し効果を実感している社会人の方も多いでしょう。
このような小学生向けの本に、PDCA(計画・実行・評価・改善)とかWHYツリー(なぜなぜ分析)が出てくるとは思いませんでした。
これらは、やってる感は出せますが、具体的に有益に実践するには習慣化が必要です。うまくできなくても、知っておくことはいいことです。
小学生向けなのに、小さい頃によく思っていた「なんで?」をもっと大事にしよう。とありました。
大人になるほど、「なんで?」が脳裏をかすめても「どうでもいいか」と放置しがちなので身に染みます。
5つのやってはいけないこと。これは重要だと思います。
子供はこれをやりがちなので、これをやると「子供みたい」と言われちゃうんですよね。
「言葉の揚げ足取り」「根拠のない水掛け論」「論理をねじ曲げた詭弁・屁理屈」「個人攻撃」「データのねつ造や曲解」
逆に、これをやれば議論にならないことを知っていて(?)、頻繁に実践していた政治家がいましたね(今もいるか)。
反対意見を聞くことは大事。
これも分かってはいるけれど、なかなか難しいと感じています。
自分の意見に反対する自分になってみる。反対理由をひねくり出しても同意できない自分がいることに気づきます。
思い込みと先入観をなくす。
「そうなると思ってた」「自分は大丈夫」「余裕で間に合うはずだった」「自分たちはスゴイ。日本はスゴイ」「みんなも同じだ」
自分に都合がいいように考えているだけで、論理的ではないのですが、ついそうしちゃいますね。
因果関係と相関関係に触れていたのもいいと思いました。
読書量の多さと、漢字テストの成績には相関関係がある。
→読書量が多いと、漢字テストの成績が良くなるという因果関係がある。
→漢字テストの成績が良いと、読書量が多くなるという因果関係はないという。
2年間程に渡り、音楽CDの流通総額とサバの漁獲量の推移がほぼ一致していることがありました。
これも相関関係があると言いますが、因果関係はありません。
このような、偶然一致している相関関係を因果関係のように説明する詐欺が絶えませんので、子供の頃から注意する癖をつけておくのはいいでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
基本のきが非常に分かりやすかった。でも子どもがこれ読んでロジカルに話し出すってのも中々可愛げがない気がしたけど(笑)ロジカルと共に情緒面も育ててあげたい。ロジカル思考初心者には良かった。
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Kindleで見つけて20分ほどで読破。
子ども向けとは言いつつも、三角ロジックやバイアスなどあまり聞き馴染みのない言葉もバンバン出てきて大人が読んでも面白かった。
傾聴や理性的にいることの大切さがイラストや吹き出しで端的に説明されていて理解しやすい。一方で子どもがこの本を興味を持って読む姿はあまり想像できないかも…と感じた。
多数決に関する項目は、クラス開きでも使えそう。子供に紹介できる本として知れてよかった。 -
T図書館
中学生以上向け
「バイアス事典」と少しだぶる
見開きで左に文章、右にイラスト
《感想》
いい本なのに「こども」と書くと中学生は手に取りにくいと思う
私ははっきり言ってマイナス思考なのだが、それは思考のクセだそうだ
クセは直すのは簡単ではないが、まずは自分に考え方のクセがあることに気がつくことが大切とあった
気づいているから「慎重」という言い方にしよう笑 -
子供でも読めるように簡単な言葉、キャッチーな例でわかりやすく説明してくれている。
小学生はもちろんだが、特に中学生に薦めたい。
が、しかし、子供が興味を持ってくれないと読み続けられないかも。
わくわくしたり、楽しい内容ではないから、まずどうやって手に取らせて、どう乗せて読ませるか、親の努力が必要な気がする。 -
ロジカル思考を分かりやすく解説していて、こどもの頃に読みたかったーと感じた。いや、いまからでも遅くない。ロジカル思考で考えることは、人の気持ちも考えるこだし、自分の気持ちも深掘りし、表現することなんだと感じた。現代に必要不可欠な思考だと思う。
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日本人は論理的思考が苦手と言われるが御多分にもれず自分もその一人。
発言に自信を持てるようになりたいと論理的思考力の本を様々検索していたところAmazonでおすすめされた本。
子供向けではあるが自分のような論理的思考に触れた事がない人間には十分学びになり、また子供向けであるからして非常にわかりやすかった。
第4章のフレームワークなど、PDCAや5W1H位しか知らなかったため、他の公式にも興味がわいた。
子供の内からこういう考え方を身につけていればきっと賢い大人になれるだろうと思う。
子供にはもちろん、論理的思考が苦手な大人にも入門書としてお勧めできる。
他人様の事をとやかく言える立場ではないが、本書に書かれているような基本的な内容を大人でも出来ていない人は多くいるように思う。
特に『ロジカルな人はやらない5つのたいせつなこと』、揚げ足取りや水掛け論はSNSでもよく見かけないだろうか。
自分は白黒思考で親しい人にはつい正論を振りかざす癖があるので気を付けなければ。
まずはいつも心に三角ロジックを。
いや、三角ロジック位ならできている…はず。
章の間のコラム、消しゴムのクイズにうっかりひっかかってしまったのは内緒である。 -
冒頭の章にある事例のロジックがあまりにも浅い。その状態で子どもにフレームワークやらバイアスやらの専門用語を詰め込もうとしており、何を目的としているのかさっぱりわからない。本書を読んだ子どもが何かを身につけられるとはあまり思えない。読者を想定した視点をもってほしかった。
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中学生向けくらい。話し方や考え方の基本が詰まっている。