- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862556523
作品紹介・あらすじ
行動経済学は、人間が合理的には行動しないことに着目し、従来の経済学ではうまく説明できなかったことを、心理学の要素も加えながら人間の行動を観察することでとらえようとする、より実践的な経済学です。
行動経済学のエッセンスを知ることで、これからの未来を生きるこどもたちにとっても大きなプラスになるはずです。こどもから大人まで、入門書となる内容です。
本書では、小学校高学年を主対象に、高度な理屈を必要としない「行動経済学の基本」をわかりやすい事例を交えながら説明。じつは今さら聞けないと思っている大人にもわかりやすく説明します。
行動経済学は「将来、合理的な行動ができ、損をしないように生きる力」を育みます。また、近年、学校教育の現場で教えるお金の教育ですが、資産運用は知識だけではうまくいきません。知識だけでは合理的に行動できないことを本書でも説明し、知識さえあれば資産運用ができると思っている大人にも警鐘を鳴らすような内容を目指します。
また、行動経済学の考え方は日常生活のさまざま場面で応用することができます。簡単な応用の方法についてわかりやすく解説し、行動経済学により興味を持てるようにします。
本書の中で取り上げるさまざまな事例は、家庭内コミュニケーションを推進することを目的とし、親子が会話をするきっかけとなるようなテーマを吟味しています。こどもをこども扱いせずに、対等に話し合える環境を大人がつくることも大切な家庭教育となります。
※本書の内容は予告なく変更になる可能性があります。予めご了承ください。
感想・レビュー・書評
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おもしろかった!
お金持ちになるための本かと思って読んだんだけど、よりよい選択ができるようになる本だった。経済だけじゃなくて、思考のクセなんかについても書いてある。答えが一つじゃなくて、いろいろな考え方ができる。
ぼくは、しょっちゅうむくれたり、浪費したりしちゃうんだけど、その危険さと止め方も教えてくれる。それで、この本を読んでから、生活に気を付けるようになった。自分にいろんなバイアスがあることがわかったから、がんばれそうな感じがする。
すごくいい本だった。(小6)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「夫は自然と行動経済学のナッジ理論を実践しているから育児上手なのか!」と納得がいった。
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行動経済学って何だろう?気になり、久しぶりだけどにこども◯◯シリーズを読んでみた。
行動経済学は、人は必ずしも合理的な行動をするわけではないという前提のもと、20世紀後半から注目された新しい学問とのこと。
ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンさん、リチャード・セイラーさんの理論も算数レベルで説明してくれる。その他子どもの日常生活に関わる事柄を例に取り上げて、さまざまなバイアスとその対処方法、考え方が解説され、道徳の授業のように問いかけている。
230403読了、図書館本。 -
大人も振り返ろう、自分の選択を。
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子どもの行動がよくわかります
私もするかも―と思いました -
行動経済学に興味があり手に取りました。こども向けではありますが、重要な点は押さえており大人の方でも入門書のような感覚で読まれてもいいんじゃないかなと思います。
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行動経済学を子供向けに、こども目線、どのようにお小遣いを増やすていくのか、夏休みの宿題をいつもギリギリまで終わらせないのかなどを、行動経済学を用いて説明していた。これまで行動経済学の本を読んだので目新のはなかったけど、分かりやすくすらすら読めた。
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自分の毎日の生活に活かしたい
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人がどう考えて、どう選択するかを研究する、経済学と心理学を合わせたような学問が「行動経済学」。「損か得か」をどう考えて行動しているのかを知り、自分で考えて選ぶヒントになる本です。
(一般担当/カリカリ)