自然経営 ダイヤモンドメディアが開拓した次世代ティール組織

  • 内外出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862574770

作品紹介・あらすじ

「ティール」を超える。

会社は生命体――。だから、進化し続ける。
固定化されたヒエラルキー型の組織運営から、自然の摂理に則った「自然経営」へ。これからの自律した組織のつくり方。

日本でどこよりも早くティール型組織を構築した「ダイヤモンドメディア」創業者・武井浩三氏と、元ソニー天外伺朗氏による、「ティール組織」の実践編!

ダイヤモンドメディアは、「給与・経費・財務諸表をすべて公開」「役職・肩書を廃止」「働く時間・場所・休みは自分で決める」「起業・副業を推奨」「社長・役員は選挙と話し合いで決める」など、「管理しない」マネジメント手法を用いた次世代ティール型組織として注目を集めている。
実際に「ダイヤモンドメディア」では、具体的にどんな組織運営がされているのか。本書は、全3回開催された天外伺朗氏主宰の経営塾で、ダイヤモンドメディア創業者の武井氏が語った講義録をベースに、新たな解説を加えて、その独自の組織運営の実態を明らかにする。
給与の決め方、情報公開の方法、決済の方法や、権限・権力の無効化など、これからの自律型組織のつくり方、考え方のヒントがつまった決定版。
「ティール組織」の実践編であり、その先に見えてくる未来の組織運営の予言の書!

感想・レビュー・書評

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  • ベストセラーになった「ティール組織」の日本版とも言える本。

    ※ティール組織
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4862762263#comment

    著者の天外さんは元ソニーの役員で、ちょっとオカルト的なところもあるのですが、
    なぜか個人的には好きなタイプの人です。
    もう一人著者の武井さんという方は、知らなかったのですが、
    小さな会社を経営されており、しかもティール型の組織として運営されているそう。

    この本は天外さんの経営塾に武井さんがゲストとして呼ばれて、
    武井さんの会社の組織運営方法についてセミナー形式で学ぶというもの。
    セミナーでのやり取りがそのまま本になっているので、
    まとまりという点では劣りますが、その分臨場感のある構成になっています。

    天外さんと武井さんは、「ティール」という言葉を使わずに、
    「自然(じねん)」という言葉を用いて説明されています。
    この「自然」という言葉が中々奥深く、
    いいことも悪いことも含めて、全て許容して組織を回していくという感じでしょうか。
    「回す」と書くと自分が主体的に動かすイメージになってしまい、
    ちょっと著者の意図とは異なってしまうのですが。。
    正確には、勝手に回っていくのを見守る、って感じでしょうか。
    言葉にするのが難しい。
    (著書の中で、言語化することの危険性についても言及されており、
    とても興味深かったです。)

    ・誰かが幸せになって誰かが不幸せになる会社だったら、プラスマイナスゼロだから、最初からやらなくていいじゃないか。
    ・会社を生命体的な組織としてとらえる。
    ・複雑なものをコントロールするのではなく、ハンドリングする。ジャッジしない。
    ・問題があってもいいよねくらいの、前提が必要。
    ・情報の透明性と力の流動性がない状態で、心理的安全性はあり得ない。
    ・言語化するって便利ですけど、固定化しちゃうと、実態がそぐわなくなったときに、おかしくなるという弊害がある。一般に言語化すると必ず失うものがある。

    冒頭でも書きましたが、オカルト的なところもあるので、
    好き嫌いがはっきりと分かれてしまいそうな本ですが、
    好きな人にとってはたまらないような本でしょう。
    自分もどちらかというと科学を信じている部類の人間なので、
    こういう本は本来は嫌いなはずなんですが、
    なぜか付箋をたくさん貼ってしまいました。

    この本を通じて探求したい分野がどんどん増えてしまいました。

    この本を読んで気になった本たちのリスト
    奇跡の経営
    https://booklog.jp/item/1/489346941X

    セムラーイズム 全員参加の経営革命
    https://booklog.jp/item/1/4797336374

    奇跡の組織 「最高の働き方」を導き出すセムコスタイル5つの原則
    https://booklog.jp/item/1/4334951201

    非常識経営の夜明け
    https://booklog.jp/item/1/4062149850

    自然農法 わら一本の革命
    https://booklog.jp/item/1/4393741412

    ザ・メンタルモデル
    https://booklog.jp/item/1/4862574750

    実存的変容
    https://booklog.jp/item/1/4862574785

  • 読みたい!

    ティールをこえる?
    どういうことなのかな。
    きになる

  • これだけ厚みのある本で、単なる会話調のやり取りは厳しい。

  • 冒頭に書いてある通り、セミナーの会話録なのでまとまってはいない。体型的でもない。しかし、試行錯誤しつつ実務的であることは確かで、変な学術本より手触り感があったことは確か。正解を求める人には厳しいけど、過程からコミットできる人なら面白いと思えるはず。

  • これからの経営
    そして社会論

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著者プロフィール

1983年、横浜生まれ。2007年にダイヤモンドメディアを創業。「給与・経費・財務諸表を全て公開」「代表は選挙で決める」など経営の透明性をシステム化し、「管理しない」マネジメント手法の次世代型企業として注目を集める。ティール組織など、自律分散型経営の日本における第一人者としてメディアへの寄稿・講演・組織支援なども行う。2018年7月にはこれらの経営を「自然(じねん)経営」と称して一般社団法人自然経営研究会を設立、代表理事を務める。組織論に留まらず、自律分散型で持続可能な社会システムや貨幣経済以外の経済圏など、社会の新しい在り方を実現するための研究・活動を行なっている。一般社団法人不動産テック協会、初代代表理事。公益財団法人日本賃貸住宅管理協会IT部会幹事、国土交通省公益遊休不動産活用プロジェクトアドバイザーなどを歴任。世田谷区内にてNPO法人neomuraとしてゴミ拾いや地域コミュニティ活動も行なっている。著書に『社長も投票で決める会社をやってみた』(WAVE出版)、『管理なしで組織を育てる』(大和書房)がある。

「2019年 『自然経営 ダイヤモンドメディアが開拓した次世代ティール組織』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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