小児科医ママが今伝えたいこと! 子育てはだいたいで大丈夫

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  • 内外出版社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862575081

作品紹介・あらすじ

日本は子育てに寛容でなく、保護者は世間や自分自身によって責められやすく、真面目な人ほど「子どもへの責任」「社会からの抑圧」にイライラしたり焦りを感じたりしがちです。また誰でも情報発信できる時代だからこそ広まりやすい「世間の迷信やデマ」によって、不安や迷いを抱えることもあるでしょう。
さらに核家族化が進んだことで、孤独に悩む保護者も少なくありません。

そこで本書では小児科専門医で二児の母でもある森戸やすみさんが、子どものために日々がんばりすぎて不安に陥りがちな保護者に、どんなことに気を付けたらいいか、どんなことは気にしなくてもいいかをやさしく伝えます。
子育てで不安に陥ったとき、自己嫌悪になったとき、つらくなったとき……、何度でもページを開きたくなる一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • ずっと読みたかった本をやっと買いました。
    小児科医森戸やすみさんの子育てに関する本です。
    医療従事者である著者の本は信頼できますし、
    最近は育児や教育に関しても、
    ちゃんとエビデンスが載っている本が増えてきているので、
    書いた人の出自を辿りながら意識して読めるようになったと思っています。
    (一人目の時はただがむしゃらに色んな本をタイトルで選んで読んでいて、方々に意見が飛び交いすぎてパニックになった記憶がありました。)

    子育てにこんを詰めなくて大丈夫!と銘打った著書ですが、息子もはや3歳。
    胃腸が弱い体質だったようで、母乳の吐き戻しがひどく、成長曲線に入っているかいつも不安で離乳食も食べない。
    今もまぁまぁ偏食でおやつ好き。
    2歳まで卵アレルギーと乳アレルギーでおやつは保育園に持参。
    川崎病で入院もしたし、軽度の喘息で秋には風邪が治らないし、皮膚も弱く簡単に蕁麻疹になるので定期通院は欠かせない。

    他のお母さんもそれぞれ色々あったと思いますが、
    ここまで来てしまったら達観している自分ないて、
    既にわたしはある程度紆余曲折を経てゆるゆるとだいたいで子育てしてきているなと感じました。
    もう少し早く出会いたかった本です。

    とはいえ、インターネットの情報に振り回されない方法や、後半の病気の際の対応方法や考え方は非常に参考になったので、読んでよかったと思いました。

    母乳神話に振り回され産後3ヶ月くらいまで辛い思いをした私のような人がこれ以上増えませんように…。
    こういった本を読んで、懐刀にして欲しいなと思います。

  • 小児科医の著者による、子育て(幼児期まで)の不安を受け止め解消する一冊。科学的根拠に基づいて、意味のない心配事をやわらかく解いてくれる。母子手帳の副読本や雑誌やネットの記事を読むより、絶対にこの本を読むべき。

  •  要は何でも一人で抱え込まずに
    旦那や両親、先輩ママさん等に相談
    していきましょう。

     特に3才までの子育ては
    大変だったのを思い出しました。

    以下あとがき抜粋


     子育てが辛くなっても自分を責めないように
    してください。
     子供に対してマイナスの感情持ってしまう事
    は誰にもある。
     子育てに困難を感じた時はまずは自分が限界
    であること疲れていることを認めて自分で自分
    をいたわりましょう。
     必要なのは自己嫌悪や罪悪感、自分を責めることではなく休息を取ることと周囲に助けを求めることです。

     誰かに頼る事は悪いことではありません、近年は核家族化が進み、孤独に子育てする人も多いのですが、そもそも子育ては親だけで完結しなくてはならないものではありません。
     人が進化して文化的に発展してくる過程で子育て
    はずっと大勢の人が構成する地域やコミュニティー
    で行われてきたはず。
     昔のような大家族が存在しなくても現代にあったやり方はある、
     
     いろいろ周囲の人にどうしていたか聞き、どこに助けを求めたらいいか相談しましょう。
     子育てを楽にするためアプリ、小児科受診の際の予約システム、近況報告をし合ったり愚痴を言いあったりするSNSなども、お勧め。
     家事もお掃除ロボット乾燥機付きの洗濯機食洗機などで楽にする

  • 初めての子育ての準備として読みました。あまり心配しすぎず、こだわりすぎないほうが良いことはわかっていましたが、実際に新生児を前にすると心配なことばかり。この本を読んで、まぁまぁ大丈夫でしょう、くらいの気持ちを持つことも長期間の子育てを続けていくのに必要なことだと思っています。

  • 医師が書いたものでもちゃんとしたエビデンスがないものや、ただただ不安をあおるだけのものが多いけれど、
    この本は
    「こう言った話はデマです。なぜなら○○だから」という内容が、普段子育てに不安を感じてる親に寄り添って書かれててとても良かったです。
    全体的に「ここはおさえておこう、でもそれ以外は大丈夫!」という内容が多く、わかりやすかったです。
    人に勧めたいなあと思う本です。

  • 柔らかい文章の子育て指南書。
    小児科医なだけあって、エビデンスがしっかりとした情報が多く、勉強になる。
    インターネットにはびこる嘘情報をしっかり否定し、母や父に寄り添う内容で、勇気づけられた。

    特に心配事の項目で母乳のことや離乳食を食べないことなど普遍的な悩みに対し、「普遍的であるからこそ子どもによって対応が変わってくる」とあり、子育てをしている時には必死になって探していた「答え」は必ずしもある訳では無いことを改めて痛感した。

  • 新生児向けの内容な印象。幼稚園児以上の子どもを持つ身としては、読むのが少し遅かったようであまり興味を持てませんでした。

  • 特効薬となる本ではないが、総合薬のように長期的なマインドに取り入れたらよい本。

  • 子育ての押さえどころを学べる本。本書は子育てにまつわる根も葉もない話に惑わされず、今の医学的知識の範囲で正しい行動を取りましょうと教えてくれる本。「子育てはだいたいで大丈夫」というタイトルとは裏腹に、気に留めておくべき子どもの病気症状を細かく教えてくれる。「だいたいで大丈夫」とは、インターネットや一部の医師が「○○は危険」とか「○○しないとダメ」などという話について「そんなことはないから大丈夫」と教えてくれるというものだった。親としては必要以上に自分を責めず、子供の様子を注意深く観察したい。

  • エビデンスがしっかり載っている本。
    参考になるホームページなども紹介してくださっています。
    周りが追い込まないように、そして父母が自分達で追い込まないようにしないために呼んだ方が良い一冊。

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著者プロフィール

1971年、東京生まれ。小児科専門医。一般小児科、NICU(新生児特定集中治療室)などを経て、現在は東京都谷中のどうかん山こどもクリニックに勤務。医療者と非医療者の架け橋となる記事や本を書いていきたいと思っている。『子育てはだいたいで大丈夫 小児科医ママが今伝えたいこと!』(内外出版社)、『祖父母手帳』(日本文芸社)など著書、監修多数。

「2021年 『新型コロナとワクチンの「本当のこと」がわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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