源泉――知を創造するリーダーシップ

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制作 : 金井 壽宏  野津智子 
  • 英治出版 (2013年2月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761453

源泉――知を創造するリーダーシップの感想・レビュー・書評

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  • 前作、シンクロニシティが面白かったので
    その続きとなる、本書である源泉を読みました。


    神の啓示と、人のひらめきは何が違うのか?
    という疑問を追求するべく、世界中の学問の権威を訪ねたり
    自身の人生での出来事を内省したり、とにかく奔走する著者。
    それに関して、今作で結論が出ていませんが、
    著者の源泉に対する調査と追求の、記録のような本です。

    前作のシンクロニシティでは、自分の行動と世界の出来事が
    どうしてうまく結び付くのか? という疑問が切り口でした。
    今回の源泉では、世界やそこでの出来事における自分が、
    時として神の啓示を受けたかのように、すいすいと行動する、
    その理由を切り口にしています。

    神の啓示は、もしかすると、自分の中にそれを発生させる
    源泉があるのかもしれない。では、その源泉とは何か? 
    というのが主な内容の本です。

    著者の人生において、源泉が強く働いたことで
    問題が発生した現場において、自ら行動を起こし、
    驚くほどの成果を上げていけた、という経験があります。
    それは、ハリケーンの被害を受けた町での救助活動でのこと。
    問題に直面し、解決や目的を定義し、解決にむけての行動をし、
    なおかつ、それを著者個人だけでなく集団でやり遂げたことが
    強烈な印象として残り、源泉への追求の根拠でもあるそうです。


    しかし、源泉への追求方法に関しては、正直、
    スピリチュアル系な要素が強いと思いました。
    ビジネスライクな思考法や行動法でもなく、
    ライフハックのようにオシャレで理にかなったことでもなく、
    気功や瞑想といった単語や概念が紹介されます。
    逆に言えば、そういったスピリチュアルな観点から
    物事を考える人には、すらすらと読める本かも知れません。

    確かに、入浴時等のリラックスした状態に、
    頭がさえたり、アイデアが浮かんだりすることがあります。
    あるいは、仕事をするために仕事をし続けるよりも
    うまく休暇を挟んだほうが、かえって仕事に対して
    意欲的に取り組める、なんていうことがあると思います。


    この本は、ビジネス本の中でも、そういう本です。
    具体的な思考や行動をもたらす本ではなくて、
    そういう方法を編み出せるようになるかもしれない、本です。


    当然、源泉に対して、科学的なアプローチも行ってはいますが
    いまだ未知の領域のようで、本書にその結論はありません。
    源泉や宇宙にに関する原則等も、終盤で紹介されていますが
    私からすると、どうにも抽象的で、そういえばそうかもなぁ、と
    思うくらいの考え方でした。方法というより概念なわけです。

    チャンスの神様は前髪しかなく、それを掴むには
    つねに目を開き、努力している必要がある…というような
    内容が主です。これも悪い内容ではないのですが。

    具体的ではなく、概念的で形而上的な考え方や見方で、
    リーダーシップや能力や人生を考えてみたい、という人や
    そういう内容の本を読んでみたい、という人におすすめです。

    でも、読んで良かった本だと思ってます。
    ビジネス思想、ビジネス哲学のような感覚で読めるので
    ガチガチの本に疲れた時、また読んでみようかと思える本です。
    実際、読んでみると自分の仕事に対して、今までとは別の感覚で
    取り組めるようになりました。不思議です。
    自分の視野を広めないと、チャンスはつかめない、というのも
    あながち嘘ではないと思います。

  • U理論といえば、オットー・シャーマーというイメージだけど、もともとは、ジャウォスキーが、シャーマーと一緒に始めたインタビューのプロジェクトから始まったもの。それもとくに複雑系の研究者ブライアン・アーサーのインタビューの影響が強い。という意味では、この3人がU理論の生みの親ですね。
    で、ジャウォスキーは、その後、Uの底にあるものを探究していた。その報告というか、ストーリーがこの本です。

    前作の「シンクロニシティ」や「出現する未来」での発言もそうだけど、かなり神秘主義に行っちゃてますね〜。でも、それは量子力学の世界観、というかボームの世界観の延長にあるもので、今回も、その辺、物理学者たちとの対話の部分が面白かった。

    あと、ボームの「ダイアログ」という本は、もともとボームのセミナーの一部を冊子にしたもので、ボーム自身は、ダイアログのまえに、個人がしっかりとしている(自己マスタリーができている)ことが前提で、あの本をそのまま実践するという意図はなかった、というところが、「やっぱり」的な納得感があった。

    個人的には、まだまだ腑に落ちない部分も多いものの、「そうだろうな〜」レベルには納得した。
    初めての人は、この本を読む前に、「シンクロニシティ」と「出現する未来」を読む事をお勧めする。

  • 前作『シンクロニシティ』よりも更に一層スピリチュアルな領域に踏み込んできています。

    “リーダーシップ”に関する図書なのかどうかも怪しくなっています。

    様々な経営者や科学者の名前を登場させて権威をもたせている……と訝しみながら読みたい気持ちをおさせて、「出現する未来を知る」ことができたりしている実績が確かにあるのだとしたら、それはなぜだろう? ということに迫るつもりで読み進めます。

    一体どういう状況が人をそうさせるのだろう? を著者が掘り下げていった結果がこういうことなのだと思います。

    “この方面”はなんだか怪しいですし、にわかに信じがたい点もはらんでいるのですが、その分 人が寄り付きにくいかもしれません。
    しかし、この心のあり方・源泉とのつながり――しかもそれは仏教やアニミズムをバックグラウンドにもつ日本人にとっては比較的親和性の高い――を体得できれば、小手先のテクニックではない、とても根源的で有意義な能力になるのではないかと思うのです。

  • 再読です。
    不思議な本です。再読しても、また分からないところが出てきます。源泉(ソース)、内臓秩序、難しいです。
    頭で考えても、分からないことなのかもしれません。

  • 2017年57冊目。(三読目)

    【メモ】
    ・現実に対する心のイメージを変える→非局所的に世界に影響を与える
    ・第四段階のリーダー=サーバントリーダーシップ+暗黙知(源泉)と繋がる力
    ・源泉と繋がる力=自己実現と愛への規律ある道を歩む
    ・決断=「決める」のではなく「内なる英知を現れさせる」
    ・Uプロセスの3つの段階=①ひたすら観察する②じっくり考えて一歩下がる③自然の流れに従って、素早く行動する
    ・自身を通して現れさせる、自身を使ってもらう。主体ではなく媒体
    ・自然=相互作用する客体の集まりではなく、プロセスの流れ
    ・現れることになっているものは、何を成し遂げることができるかを決めたときに初めて現れる
    ・規律→決意→観察→手放す→Uの底→クリスタライジング・プロトタイピング
    ====================
    2015年61冊目。(再読:2015年7月5日)

    非局所的で、時間に制限されず普遍的、そんな水平・垂直の両軸において広がりをもつ知の存在を教えてくれる。
    2年ぶりくらいに読み返したが、U理論を少し学んだあとだったからか、初読時より圧倒的に腑に落ちた。
    量子力学への関心が強まったので手を伸ばしてみる。
    ====================
    2013年45冊目。(初読:2013年5月8日)

    これほどまでに「神秘的」なリーダーシップ論は読んだことがない。
    それだけに難解な部分が多いが、自分自身のリーダー体験を振り返ると、
    神秘的体験を何度もしていることに気付き、とても感覚的な共感が強く残った。

    知恵や出会うべき人との出会いは、根源的には宇宙で準備されていて、
    あとはそれにアクセスできる自分がいるかどうかなのだと思った。
    「足りない」と感じる時は、「無い」のではなく、「not available」なだけ。
    こちらにアクセスする準備が整っていないだけなのだと。
    そのアクセスは、物事に一心に取り組み、深い内なる自分・世界との対峙によって可能になるのだろう。
    そうすることで、知恵や行動、すべてのことは、
    自分の肉体という媒体を通して、源泉からやってきて、現実世界に現れる。
    この本によって芽生えた「自分は媒体なのだ」という意識が、
    世界の捉え方を大きく変えた気がする。

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源泉――知を創造するリーダーシップの作品紹介

わたしたちの使命とは何か-「U理論」誕生から始まる万物根源への道。ベストセラー『シンクロニシティ』第二幕。人生の意味を問い直す"対話と内省の旅"へ。

源泉――知を創造するリーダーシップはこんな本です

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