なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践

  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761545

感想・レビュー・書評

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  • CY23-001
    免疫マップをどうチームで作っていくかがキー。人間関係ができた上での話と感じた。終章である"成長を促すリーダシップ"に書いてあることを実践していきたいと思う。

  • 自分の変えたいのに変えられない行動に目を向けられる良書。適応を要する課題を少し時間をかけて解決する方法と効果が書かれている。

    改善目標、阻害行動、裏の目標、強力な固定観念を考え、固定観念と裏の目標を和らげていく。ある意味、認知行動療法のような取り組み。

  • ロバート・キーガンの名著。免疫マップと称しているマップを作成し、改善目標を妨げる自身の固定観念は何かをあぶりだし、理解することが重要だと述べている、1.改善目標(まずは改善したい大きな目標を立てる)、2.阻害行動(それを阻害する行動は何か)、3.裏の目標(2.で述べた阻害行動には、どういった不安、別の自信の目標があるのか)、4.強力な固定観念(3.の目標にとらわれる自身の固定観念は何なのか)

  • 変わる必要性を理解していて、変わりたいという想いもある。どうすれば変わるのかも分かっている。なのに、なぜ人は変われないのか?を解き明かしています。

  • 裏の目的を理解する。
    心のATフィールド中和

  • 目標を達成出来ないことを、意志力の欠如や能力不足と捉えずに、対立する別の目標達成のために合理的な行動であると主張した。このうえで、目標を達成するためには、別の目標を支える固定観念を洗い出し、それを検証して必要に応じて修正していく必要があるとした。
    この行動は主体的な固定観念を客体的に扱う事に繋がり、これによって目標達成のみならず、知性の向上のきっかけが得られる。
    読んだあとにいかに実践出来るかがポイントになる本に感じた。

  • 素晴らしい。技術課題と適応課題。行動を阻む免疫という概念。もやもやと考えいたことの謎が解けるような納得感があっ。
    組織開発に関わる人には必読と言える

  • 「組織」の変容と切っても切れないのが「個人」の変容。組織を変えるためには、集合体の構成員である個人が変わらなくてはならない。しかし、変わりたいと真剣に思っても、変わることができない。なぜか?

    大人の知性には3つの段階があり、「環境順応型知性」「自己主導型知性」そして「自己変容型知性」へと次元が向上していく。変化の激しい今日の世界では、リーダーたちに「自己変容型」への移行が求められている。

    その移行のためには、「技術的な問題」と「適応を要する問題」に分けて考えなければならない。技術的な課題は、どのような技術や知識を習得すべきかが明確である。しかし、今日の世界で直面する課題の多くは、思考様式の変容が必要であり、まさしく「適応を要する問題」である。この問題に対してはまず、人は皆「変革を阻む免疫機能」(自分の中の別の部分が望んでいる結果を実現するうえで、きわめて理想的で有効な行動を採っていること)を持っていることを理解しなければならない。変革を実現できないのは、改善目標に対して何らかの「免疫機能」が働いているからだ。

    この関係を詳らかにする手法が「免疫マップ」の作成である。その流れは次のとおりである。
    ①「改善目標」を決める。
    ②「阻害行動」を徹底的に洗い出す。
    ③「裏の目標」をあぶりだす。
    ④「強力な固定観念」を掘り起こす。
    「免疫マップ」に書き出してみて明らかになるのは、①の目標が容易に達成できないのは、その人の意志の弱さが原因ではなく、④とそれに起因する③の目標といった自分の中の別の価値観が潜んでいて、その価値観を実現するうえで、②というきわめて理想的で有効な行動を無意識に実行しているということである。

    こうして自分の生き方を守るために役立っている免疫システムの全容が浮き彫りになったら、②に記した行動を改める、③に反する行動をとるなど、実際に行動を変える小規模な実験を行う。そして、その実験の妥当性をグループのみんなで検証するのである。

    これからの時代で最も成功を収めるのは、「変革を阻む免疫機能」を覆す方法を身につけたリーダーと組織である。このような組織学習を日々の業務遂行の中に組み込むことが変化の激しい世界・ビジネスでの成功の秘訣ということだ。

  • 一通り通読。しかし内容が難しく、自分の言葉で説明できないところが多数あるため、頭の整理のために何度か読み返す必要あり。

  • 変わりたいと思っている人や組織に効果的と思える本。標題タイトルに対する解は、人間には心理的な免疫システムがあるから、になるだろうか。

    本書は、免疫システムを明らかにし、緩和していく手法が記載されている。その前提には、人はいくつになっても成長出来るという、学術的な研究結果がある。しかし、我々変わりたいと願う読者は果たしてどれだけその事実を信じられているか、と突きつけられた。

著者プロフィール

ハーバード大学教育学大学院教授(成人学習・職業発達論)。30 年あまりの研究・執筆活動を通じて、人が成人以降も心理面で成長し続けることは可能であり、現代社会のニーズにこたえるためにもそれが不可欠であるという認識を広めてきた。授与された名誉学位や賞は多数。

「2013年 『なぜ人と組織は変われないのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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