用事のない旅 (わたしの旅ブックス)

著者 :
  • 産業編集センター
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863112094

作品紹介・あらすじ

伝説のタウン誌『谷根千』の編集人として活躍し、その後、評伝などを中心に数多くの文芸作品を上梓してきた著者。これまでの長い作家活動の中で埋もれていた旅に関する文章を初書籍化。町歩き、聞き書きの名手ならではの、いつまでも色あせない珠玉の旅エッセイ集。旅を、ゆっくり深く、自分らしく楽しむための流儀が満載。巻末には、長野と京都の古寺をめぐる紀行文も掲載。居ながらにして旅情を感じられる一冊。全て単行本未収録。

感想・レビュー・書評

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  • 紀行エッセイ集です。
    特にテーマはなく、本当に思いつくままに
    目的も無くその地に出向いていますが、著
    者は文学や建築に造詣が深いのです。

    なので観光地ではなく、ちょっとした古い
    街並みがある場所を訪れただけで、そこは
    著者の解説にかかれば素晴らしい歴史ある
    街であることが理解できます。

    それは読み手に非常に新鮮な気持ちを与え
    てくれます。

    旅に出たくなる一冊です。

  • なんだろう...
    決めつけがすごいのかなぁ...
    何かをすることを書くときに、別のことと比較したり卑下しながら書かなくてもいいのでは...と
    読んでいてしんどくなったので閉じました

  • 装丁の色や緩いイメージのイラストと書名を見ていいなぁと手にした。勝手なイメージで緩く旅気分に浸れるかなと思ってたんだけれど、しっかり隙のない文章で、決してつまらないわけじゃないのに読んでいると眠くなり読み終わるまでに時間がかかってしまった。観光地に赴く著者のタイトル通りだけど個性ある視点の旅のエッセイでした。

  • 会いに行く旅が好印象だったので、前作も読んでみた。こちらも楽しい旅エッセイ。

  • 著者と性格が真反対なのか、読んでいて結構しんどい。
    一人旅でいろんなところに行ってることだったので、読むのを楽しみにしていただけ残念。旅行中に読む予定だったが、帰り道に読んだのが幸いか。
    なんだか、文句ばかりに感じて疲れてしまった。

  • 東京ブックツアーにて買った本。

  • 観光地よりもそこにすんでいる人たちや根付いているもの、風習が良いと言う感覚はちょっとわかる。
    どこかに出かけてそこで、ここで暮らしたらどうなるだろうと考えることはよくあるから。

  • かつて「谷中・根津・千駄木」という地域雑誌の編集者だった筆者が、数々の訪れた旅先を振り返るエッセイ。それぞれ数ページでまとめられていて、非常に読みやすい。

    筆者はかしこまった旅館やガイドブックに載るような有名どころはあまり好んでおらず、気軽に立ち寄ってその土地の人達の生活の様子が見えるような所を好んでいる。

    私自身、年齢と共に散歩が楽しくなってきているので共感するところが多い。たとえ近所でも、普段行ったことがない路地裏や、木々や水辺以外に何もないような所を天気が良い日にフラッとしてみると、日々の忙しさから一時的にでも解放された気分を味わえる。

    近所でのサイクリングなんかも良いが、たまには休みの前日の夜から電車に乗って、やや離れた地域の思い立った場所へなんとなく短期間の旅をしてみるのもよさそうだ。

  • 帯の文章に惹かれて読んだのだけど、じんわりどころか全然解けなかった。
    むしろ、キツく結ばれた感じ。

  • ミニコメント
    居ながらにして旅情を感じられる一冊。旅をゆっくり、深く、自分らしく楽しむための流儀が満載。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/640697

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著者プロフィール

1954年生まれ。中学生の時に大杉栄や伊藤野枝、林芙美子を知り、アナキズムに関心を持つ。大学卒業後、PR会社、出版社を経て、84年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊。聞き書きから、記憶を記録に替えてきた。
その中から『谷中スケッチブック』『不思議の町 根津』(ちくま文庫)が生まれ、その後『鷗外の坂』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『彰義隊遺聞』(集英社文庫)、『「青鞜」の冒険』(集英社文庫、紫式部文学賞受賞)、『暗い時代の人々』『谷根千のイロハ』『聖子』(亜紀書房)、『子規の音』(新潮文庫)などを送り出している。
近著に『路上のポルトレ』(羽鳥書店)、『しごと放浪記』(集英社インターナショナル)、『京都府案内』(世界思想社)がある。数々の震災復興建築の保存にもかかわってきた。

「2023年 『聞き書き・関東大震災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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