ナショナルジオグラフィック プロの撮り方 構図を極める (ナショナル・ジオグラフィック)
- 日経ナショナルジオグラフィック社 (2013年11月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863132207
感想・レビュー・書評
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上級者向けだけど、初心者でもわかりやすい。ナショジオ最高。
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これまで見た写真の本と比較し、圧倒的に読み応えがあり体系的だった。多くの本のようにアドホックな感じではなく、少しずつ考えを積み重ね、少しずつ複雑な構図に移っていく構成が良い。例えば、多くの本でかなり序盤で紹介される、基礎中の基礎であるところの三分割法が、この本では半分のところでやっと登場する。著者のフィボナッチ数列信仰はやや謎で、そこだけ笑ってしまう。
簡潔な言語化が難しい部分も多いが、学びの一部をランダムに列挙する。
* 人は、動いている被写体が写真の中にあると、それを主役とみなす。従って、その配置は重要。進行方向にスペースを開けるべき。
* 画面いっぱいに捉える構図の場合、被写体の一部がフレームからはみ出すぐらい近寄る。背景に余計なものが映らない。被写体を身近に感じる。
* 写真を料理に例えれば、背景は皿であり、背景を整然とさせることも重要。
* 風景写真は前景、中景、後景の3レイヤーに分けて考える
* 広角を使う場合、前景に線の要素を入れると、奥行きが表現される
* 広角を使う場合、ローアングルで
* 3分割法において、地平線は下1/3でも下2/3でも成立する。構図の主役を空にしたいか地上にするかで決める。下1/3の場合のほうが、写るものが小さくなり、遠くに見える。
* フレーム構図では、広角で前景をシャープにするか、防炎でフレームをぼかす。フレームの存在感が出すぎないようにする。
* あくまでフレームがなかったら寂しいと思えるなら、フレームを入れて撮ったほうが良い。主役になる被写体に注意を向けるためのものであり、主役ではない。
* 「決定的瞬間」を捉える -
凄い!写真がいい!