ただいま おかえりなさい

著者 :
  • ヴィレッジブックス
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863322073

作品紹介・あらすじ

文とイラストで綴る、喜怒哀楽の113話。ちょっとユニーク、不思議な本の劇場。

感想・レビュー・書評

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  • 外国のペーパーバッグのようなざらざらの安い紙でできていて、中を開くとこれまた安っぽいイラストと意味不明の短文集。
    たいしたことが書かれているわけではないのに、なんか気になる。
    買わずにいられない。
    そして読み始めて、やっぱりその中身のなさにのけぞりそうになる。

    飛ぶサンマ

    さっきからサンマが飛んでいる。
    頭のまわりをぐるぐる回って飛んでいる。
    遠くの方で富士山が見えている。
    突然富士山が噴火した。
    おどろいたサンマが口の中に入った。
    生臭かった。

    とこの調子。楽しくもなく、ためにもならず。

  • 詩集
    意味がわからない時もあるが,
    そこが面白い。
    挿絵も好きな雰囲気でした

  • 不思議。

  • 戌井さん、多田さんを知るきっかけとなった本。
    鉄割の舞台を観に行ったり、多田さんの個展を観に行ったり、の発端。

    絵と文章のマッチングが最高で、
    この本を見つけてきた人と、わたしと、2人がとりわけ気に入ったのは、

    ・タンバリン

    ・板の間パッチ


    ときどき優しく、ときどき冷たく。

    戌井さんのシュルレアリズム的な文章を
    身近に感じられるのは、多田さんの絵の力だと思う。

    とてもバランスの良い、だいすきな本。

  • 戌井昭人さんの本。


    『眠るとき、目覚めるときに、いつだって、この本の世界に戻ってゆけるようにって枕もとに置いています。』
    とはなんて素敵な帯なのだろう。by 川上未映子

  • ぎっしり詰まった玩具箱のような本。あんまりにも詰め込むから、玩具一つ一つの状態がよかったり悪かったり、新しかったり古かったり、まちまちなんです。お気に入りなんて何度も出したり仕舞ったりするもんだから、劣化しまくってほぼ半壊。逆に言うと、半壊になったところでお気に入りはお気に入りだから気にもなりません。
    シュールでくすくす、113のショートショート。大人用です。

  • 不思議ワールド。

  • 空想から物事は生まれる。
    妄想から世界は変わる。

  • シュール。。。

    かなりおもしろかったです。

    いったいこのひと何者なんだろう?って感じです。

  • あっけらかんとしていて、悩み事も吹き飛んでしまえるような掌編小説。

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著者プロフィール

1971年東京都生まれ。劇作家・小説家。97年「鉄割アルバトロスケット」を旗揚げ。2009年小説『まずいスープ』で第141回芥川龍之介賞候補、14年『すっぽん心中』で第40回川端康成文学賞受賞、16年『のろい男 俳優・亀岡拓次』で第38回野間文芸新人賞受賞。

「2022年 『沓が行く。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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