新訂版 “I t”(それ)と呼ばれた子 完結編 さよなら “i t” (ヴィレッジブックス N ヘ 1-13)
- ヴィレッジブックス (2010年7月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863322639
作品紹介・あらすじ
「母さんを、ぼくは許せるだろうか?」幼い時から実母による虐待を受け続けたのち、里子として偏見と差別のなかで成長し、18歳で空軍に入隊したデイヴ。かつてはヒーローだった父親が哀しい死を遂げ、結婚生活もまた悲劇に終わる。それでも、最愛の息子スティーヴンとのふれあいを通じて、癒されてゆく。そして、ついに母親との再会を決意。憎しみと許しのはざまで苦悩しつつも、人生最大の問いかけ-「なぜ、ぼくを虐待したのか?」と尋ねるために…。虐待体験者がトラウマを乗り越え、人間として生まれ変わるまでの魂の軌跡。
感想・レビュー・書評
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「Itと呼ばれた子」完結編。
大人になってからのデイヴの様子が綴られている。
あんなことがあったのに、こんなに慈悲深く、利他的で素晴らしい人間になったことが、本文からも息子さんや奥様からのあとがきを読んでも見てとれた。
人間は強い、どんなことがあっても意志一つで這い上がって来れるんだ、と心動かされた作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なぜ?なぜ?なぜ?
それが知りたくて、下巻までアッという間…
心に強く残った本です。 -
沢山苦しんで乗り越えてきたデイビッドさん。父親の優しさをしりました。マーシャさんに会えてよかった。
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虐待に遭った過去を持つ人が、どう生きていけばいいのかを教えてくれる作品。そういった経験がない人は、自分がいかに恵まれているかを気づかされる。
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壮絶な虐待を乗り越え、心から自分のような被害者が増えないことを願い活動されているデイヴ氏の実話。
人を憎まず、許すことの重要性を教えられた。
母の温もりを振り返る結末が清々しかった。また読みたい作品です。 -
この期に及んで・・・という程、次から次へと困難にぶち当たりますが、最終的には幸せな家庭を築けてよかったと思います。
息子さんとは別居しているようなのですが、自由に会うことができているみたいですね。 -
個人的には虐待をする人間の動機・心情の解明なんかどうでもいい
本人の供述が取れたとしてもそれが真実とは思えない
それよりも現状に救いを求める子の救済の方が遥かに優先される