モンキービジネス 2011 Summer vol.14 いま必要なもの号

制作 : 柴田 元幸 
  • ヴィレッジブックス
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863323322

感想・レビュー・書評

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  • 震災号。というのが適切だろう。ちょっとずつ読んでいる状態。この号で古川日出男が言うように、311後暫くは、現実が物語を凌駕して物語の力はしばらくの間パージされていたと思う。この号が出たのは七月だが、個人的にはまさにその時期が、やっと文字が読みたいと思うようになったタイミングであったので、飛びついて買った。

    冒頭の早助よう子の短編は、放射能汚染区域から子供を自分の実家に連れ出し、自分は元の地域に平日は出勤するという女性の話で、その他にも沢山、まさに今なモチーフが沢山でてきて、小説の一線を超えてこちら側にきたような感のある生々しい一編だった。読んだ後今でもちらちらとシーンが浮かんでくる。

    この号がよく売れたきっかけとなるオザケンのインタビューもたいへん素晴らしい。音楽に対する純粋な感動を真正面からきちんと語っていて、受け手がきちんと文字にしているので共感出来るところや感動するところが多かった。この号では癒しのパートである。

    あとはいつも楽しみにしている岸本佐和子のあかずの日記が相変わらずでほっとしたのだった。

  • 小澤健二のインタビュー収録(質問作成者は柴田元幸)。

    一番頭に残ったのは「最初に買ったレコードは?」という質問。
    何枚かのレコードを上げた中に『初めて自分のお金で買ったと言う意味では』と言う前置きを伴って大瀧詠一『ナイアガラムーン』を上げていたことと、そのような一般的な回答を?とし、『アングロ・アメリカのリズム・文脈を伴った音楽』と回答?をあげている。

    『僕のかみさんはイギリス人の父とアメリカ人の母を持つのですけれど、彼女からすれば東洋のアジア人がこんなに彼らの文化に詳しいことは驚くべきでしょう』と続ける。

    随分とグローバルな視点ですな。

  • 大好きなモンキービジネスに、オ、オザケン王子の文章が載っている…。愛し愛されて私の心の中に生きる永久保存版。

  • 小沢健二と古川日出男のインタビューが掲載されているだけで買い。もちろん、柴田元幸責任編集。

  • 超おもしろかった雑誌。エキサイティングな読書体験をありがとう。
    電子書籍で復活するって信じてます。

  • 古川さんの言葉を読む準備が、自分にできたと思うので。

  • やばいー!本屋さんに走らなくっちゃ!

  • 買う予定

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