B.S.S.M. (EDGE COMIX)

著者 :
  • 茜新社
3.26
  • (15)
  • (19)
  • (37)
  • (15)
  • (5)
本棚登録 : 402
感想 : 25
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863495227

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ちらっと目に入ったレビュー評価が割と低くてショックを受けてる……
    普段なら好きにならないCPだなって思う。寡黙冷静クール×無邪気かわいいあほのこ…
    でも井戸ぎほうさんだからっていうフィルターがかかってんのかなーけっこう好きだったし受けちゃんかわいいかわいいと思えた。
    帯に「お前と同じで俺もラリってんの」ってあったから、けっこう基地外系というか、やばい奴らなのかな?って思ったけどそれはメインじゃなかった。帯って重要だと思う。この帯って適切なのか…?ラリってないしむしろ真逆の位置にいない…?
    ていねいに進む少女漫画だった。ふたりの心の変化がちゃんと順を追ってていねいに描かれてる感じがする。だから井戸ぎほうさんは好きだ~
    感情のこまかな動きを商業BL一冊で描くのってけっこうむずかしいのかなーって思うんだけど(なにも描いたことないけど)、この方の作品って、伝わりにくいけど「あーそれあるよねなんかわかる」みたいなのをふんわりやわらかい粘土で形作るみたいなところある。
    モブおじさんが絶妙なモブっぷりですごい。名前も出してんだしもっと印象に残っていいものを、見事に背景化してる。
    えろがあんまりなくてうれしかった。欲を言えば、最後までどっちがどっちなのかわからなかったら(明示されなかったら)よかったなあ。まあこれはこの左右だろうけど。

  • 評価低すぎてびっくりしたんですけど、多くの人の地雷であろう、しかも普通の高校生の話の中の『ドラッグ吸引』のせいですね。一度きりではありますが苦手な方はやめたほうがいいです。
    モブに《よくない大人》がちらほら出てきて、それが二人を平和に見守りたいだけの読み手の不安を煽るだけ煽ってくる。

    どこへ行っても、誰にでも甘やかされるように可愛がられるタイプの人が稀にいると思いますが、そんな受けの子が世の中のポジティブな面を教えられて育った楽天家(率直に言っておばか)でもあるため、リアリストというか、現実の苦味を繊細に感じ取るタイプの攻め君の気持ちをあまり上手く汲み取れない。っていう話だと思います。
    危ない橋を危ない橋だと理解しているのかしていないのか、「いい人だから」「友達になりたい」の一心で向こう側に踏み込んでいこうとする受けに「それなりに大事にしてきた」と同時に受けの周りの人間関係や本人を壊してしまいたい欲を持ち始めた攻めの悩みがずるずると作品の中にあるように感じる。

    真逆の人間と恋をすると、価値観の違いは明らかだし、一方が一方に合わせようとして済む問題ではない。どうしたって別々に生きてきて形成されたものは変わらない。
    最後の『その後』で、受けの物事を楽しむ気持ちが攻めに、攻めの抱えてきた切ない気持ちが受けに上手く分け与えられていたような気がします。

    全体的には悪い話ではないです。
    ただ、受けの軽率さが本当に怖い。幾つか作中には《分岐点》があって、彼が「(攻めに)見放されたくない」と思っていたからこそ大事にならずに済んだだけで、受けの『無邪気で人に愛される性質』が笑えないレベルで危ない人生を呼び込んでるハラハラ感とか。
    攻めの不安感の一部を読者に背負わせる一冊でした。

    追記メモ:ドラッグの出どころが眼鏡のお兄さん(ヤクザ)で、薬を受けに渡したマスクのおじいさんが名刺を取り上げたのはお兄さんがやってることを知っていてそれには関わらせたくなかったから、じゃないですかね? やっぱり「いい大人ではない」けど「悪い人ではない(厳密には悪意がないの意)」なのかな。

  • 初読のときに終始ただよう独特の雰囲気に馴染めない印象だったけど(というか無邪気に薬物を使う描写と空気感にぞっとして以後入り込めなかったんだけど)、さっき読み返したら普通にすごく良かった。いい話。

    毎話、終わらせ方(引き?)の空気感が独特でオシャレで好き。モノローグも良くて、なんだかよくわからないけど胸がしめつけられて泣きそうになる読後感。
    「初めて恋をすること」が丁寧に描かれている作品だと思った。
    BLだけど、読んだら自分も恋をしたくなる作品かも。。

  • 無口で何を考えているかわからない攻め×そこなしの馬鹿でアブナイほどに無邪気な受けの、不安定な日常。
    友達同士のはずなのに、なぜか“そーゆーこと”をする仲に。

    現代日本が舞台のはずなのに、絵柄も相まってどこかファンタジーのような独特の空気感がある。
    少年の魂の脆さ、危うさ、したたかさが詰まってる。

    友達とえろいことをする展開、じわじわ変わっていく関係、受けの積極的なところは好き。
    ただ全体的な空気がちょっと合わなかった。
    好きか嫌いかと聞かれれば好きだけど、読み返すことはないと思う。

  • ぎほうサンらしい世界観で嬉しい反面、とにかく設定が難しかった。

    楽しい事が大好きでいつもニコニコ皆から愛されている けいまは、簡単に言ってしまえば危機管理が出来ないおバカさん。突き詰めたら、良いも悪いも気にしない快楽主義者。なお は真逆のリアリスト。けいま の危ない色気から逃げられないのに、すべてを諦めているって感じ。
    やまちょー先輩は個人の売人で、名刺くれたおじさんのシマで何か派手にやらかして鼻おられたんじゃないかと推測…。薬は御法度なとこ多いし。もしくはオリジナル捌いてるか。。

    けいま と なおの気持ちが寄り添っていく感じは流石だな〜って思うんだけど…けいま の誰でも友達!誰とでも遊ぶ!っていう発言が好感度を下げまくってくれて。ぎほうサンじゃなかったら読まなかったと思う。

    最終的には、なお の気持ちに気がついた けいま が なお の苦しみを理解して、楽しいだけじゃ駄目なんだと考え直してくれるので本当に良かった。ラストスパートの なお の涙は普段語らない分グッときた!

    とりあえず、帯のアオリ文は印象が違いすぎて詐欺っぽいですわ。。あと なお がツッキー過ぎて辛かった\( ˆoˆ )/

  • 受けの人の倫理観念のないあほのこさにイラッとしました。

井戸ぎほうの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×