明日の国

  • 静山社
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863896789

作品紹介・あらすじ

母さんはどうして姿を消したーーひみつをかかえた家庭で育つ少年が11歳の夏に手にした答えは? 数々の賞にノミネートされた話題作!

感想・レビュー・書評

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  • パム・ムニョス・ライアン(著者詳細情報) | 絵本ナビ | 作品一覧
    https://www.ehonnavi.net/author.asp?n=28621

    Pam Muñoz Ryan
    https://www.pammunozryan.com/

    明日の国 パム・ムニョス・ライアン(著/文) - 静山社 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784863896789

  • 主人公の、「かなってもかなわなくても、ぼくは夢を見たいし、希望をもちたい。それがまぼろしだったとしても追いかけてみたい。」と言う場面が印象に残っています。
    主人公は最終的に、“家族が背負ってきたもの”や、“自分はどんな人間なのか”ということを全て知ります。
    未来はわからないけれど、“明日”という希望を信じ、この瞬間を大切にしたいと思いました。

  • アメリカスという大陸にサンタマリアという国があった。そこに住んでいる少年マックスはサッカーが大好きで、サッカーの選手になりたいと思っていた。マックスが住んでいるところのそばには、女王の塔と呼ばれる建物があり、となりの国から逃げてきた「隠れ人」が住んでいたという言い伝えがあって……。

    現実にある場所や特定の時代を描いているわけではないが、サッカーであったりいろいろな設定が現実の世界なのではと感じさせる。ファンタジーではないしリアルでもない。その境界の曖昧さが良いようなちょっと物足りないような。
    主人公マックスはいろいろと鬱憤がたまっているのもわかるが、ちょっと前半は子供っぽく自分の都合(サッカーのこと)ばかり考えているように思える。けれども助けなくてはいけない人と出会ってからは見違えたように成長して、危なっかしいとは全く思えない、頼れる男になった!人に希望を与えることで、自らの希望も手に入れる。後半は一気に読めた。
    逃げてきた隠れ人、それを助ける守り人についてはいろいろなことが現実と結びついて連想されて、そこがこの作品の良いところだった。

  • 現実にありうる問題をファンタジーとして昇華している。小学高学年~YA向け。

  • 隣国から逃げのびる隠れ人を匿う守り人の息子の冒険譚。
    現在の人種差別問題や奴隷問題がファンタジーに織り交ぜられていた。「明日の国」の真実に驚いた。

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著者プロフィール

パム・ムニョス・ライアン/1951年、カリフォルニア州に生まれた。『夢見る人』でプーラ・ベルプレ賞、『メキシコへわたしをさがして』でシュナイダー・ファミリーブック賞を受賞。本作は児童図書作家画家協会(米国)のゴールデンカイト賞最終候補に選ばれたほか、 ニューヨーク・タイムズ ベストブックス・オブ・ザ・イヤー、ニューヨーク公共図書館ベストブックス・オブ・ザ・イヤー、Amazonベストブックス・オブ・ザ・イヤーなどに選ばれた。

「2022年 『明日の国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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