待ちつづける動物たち

著者 :
  • 飛鳥新社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864101523

感想・レビュー・書評

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  • 福島第一原発20キロ圏内に残された動物たち。

    彼等の置かれている状況の過酷さ・・・
    写真と添えられた説明によって、
    現実の一部だけでも知ることができます。

    偶然見つけた太田さんのブログに、
    頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。
    そこで知ったこの本。

    知らなければ知らないままでいるほうが余程気楽です。
    私は何も見なかった。
    私は何も聞かなかった。
    そうしたら良いのかもしれません。
    気楽です。

    でも。
    でも、と思いました。

  • 苦しい

  • 具体的な内容は、機密漏示に当たる身の上(購入前の読了が理由)なので、詳しい記述は出来ません。が敢えて評を記述させて戴きます!と…“先日避難指定区域で起こった山火事が?…‘更に暗澹な状況に追い込む恐れが否定出来無い!’ので‥降雨による自然消火も望めませんので、人の死者が居無(いな)いからと安堵するのでは無く、飼い主から縄を解かれた犬で、愛護団体に抵抗と遠慮するケンネルズ(犬猫達の事です)の一刻も早く救済も御願いしたいです”ね‥。

  • 震災から4か月~10か月後の状況が記された本。
    私がこの写真集を読んだのは出版時からさらに1年近く経ってからだが、著者のブログによると今も現状に大きな変化はないそうだ・・・

  • こういう事態を起こすリスクをもった原子力は要らない。読むとつくづく思う。
    一匹でも多く救われますように。

  • 悔しい。悲しい。
    今も、飢えと乾きと寒さでたくさんの命が苦しんでいる。

    原発事故のために家族と引き裂かれ、置き去りにされた動物たちは、
    苦しみぬきながらそれでも待ち続けている。
    ふたたび愛する人の腕に抱かれる時を待っている。

    戦争経験者のある作家が、
    もっとも苦しい死に方は、銃殺や爆死なんかじゃない、
    餓死だと言っていた。
    現代に暮らす人間に餓死は想像しづらいかもしれないが、
    今まさに多くの命がその地獄に直面しているという
    現実が描かれている。

    私には寄付や署名をすることしか出来ない。。。
    でも助けたい。
    どうすればいいのか、どういう方法があるのか、
    考えるきっかけをくれた本。

    見れば心が締め付けられると思う。
    それでも、私たちは目をそらさず知らなければならない。

著者プロフィール

太田康介(おおた やすすけ)1958年9月23日生まれ。滋賀県出身。フォトグラファーアシスタントを経て、編集プロダクションにカメラマンとして入社。1991年よりフリーに。日本写真家協会(JPS)会員。報道カメラマンとしてボスニア・ヘルツェゴビナやアフガニスタン、カンボジア、北朝鮮などを撮影。東日本大震災後は、原発周辺に取り残された家畜やペットの写真を撮るとともに、飼い主のいない猫のTNR(地域猫化)と給餌活動を続けている。著書に『のこされた動物たち』『待ちつづける動物たち』(飛鳥新社)『しろさびとまっちゃん』(KADOKAWA メディアファクトリー)『うちのとらまる』(辰巳出版)『おじさんと河原猫』(扶桑社)など

「2020年 『やさしいねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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