- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864103121
感想・レビュー・書評
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著者は日本語教師。
なんか大袈裟だけどインパクトある
タイトルで手に取ってしまうよね。
でも、基本は日本語文法論。
文法なんて、母語として使っている
日本人にだって難しい。
(国語の時間に一応習うけど…)
ただ、話し言葉としてなら
日本語は結構ブロークンで通じる。
そこが日本語が海外で広がるための
利点になるかも、と。
生徒さんに「和訳」させるとき
Did (you) see Mary?
( )は訳さないこと
のようにすると自然な日本語になるって
教え方がおもしろい!(P97)
あと『雪国』の冒頭を英訳すると
視点のカメラが車内にいる人間から
(trainを主語にした)空から列車を映した
神目線になるというのもおもしろかった!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本語の構造、日本語と主語について、英語をうまく話すには…楽しい。
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普段話している言葉が、こんなに優しいなんて知らなかった。
日本語が、私たち日本人を形成する部分に存在していたと、見つけることができた本。
同じ景色を隣で一緒に見る「共視」の姿勢が根底にある日本語。
改めて紐解いていくことで
気が付けば、タイトルへ向かっている。 -
日本語に関する一冊。著者は、カナダで日本語を長期にわたって教えていた経験から、「日本語は、実は世界に誇るべき素晴らしい言語です。」と言い切っています。
一番読んでほしい読者は日本の中学校の上級生と文中で書いているように、非常に読みやすく、分かりやすい文体で進められます。しかし、内容的には、大人でも十分面白い。
タイトルだけだと単なる日本礼讚本のような印象を持ちますが、しかし、他の言語と比較することで、日本語の特徴をとらえ、それがどのように影響するのかを解説しています。
「言葉とは文化そのもの。」と指摘しているように、日本人の性格や思考が、どのように言葉に現れているか、逆に日本語の特性から、日本人の性格はこうだ、という内容は非常に興味を持ちました。
中でも、英語と日本語の違いを解説した上で、日本人がなぜ英語が苦手なのか、その理由への展開は、これまで特に気にしたことのない視点であり、少し前の出版の著書ですが、非常に興味深い内容でした。
▼日本人が英語が苦手な理由
①日本語と英語が様々な点で正反対であること
②母語である日本語を日本人自身がよくわかっていないこと
▼日本語と英語の違いを知るメリット
①普段あまり気づかれていない日本語の秘密を知ること
②英語の習得におおいにプラスになる
<目次>
第1章 日常表現に秘められた理由
第2章 人名・地名に秘められた理由
第3章 声と視線に秘められた理由
第4章 愛の告白に秘められた理由
第5章 道の聞き方に秘められた理由
第6章 日本語の10大特徴
第7章 英語をマスターするための5つのアドバイス
第8章 だから、日本語が世界を平和にする! -
ササっと読み飛ばすつもりが、いつの間にか夢中で熟読してしまった。カナダに留学しそのまま日本語教師をしておられる著者ならではの視点論点に頷きっぱなし。ひたすら感心し感動すら覚えた。良書。素晴らしい。
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中学生向けに作られた本のようですが、内容としては大学生とかに当てた方が効果的だったと思います。
日本語が「共感」をベースに作られているという考えは大変面白かったです
さらっと読めるので、よかったらどうぞ