- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864103978
感想・レビュー・書評
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全国の児童館の子供たちの質問に、みうらじゅんが面白おかしく回答。笑いすぎて腹がよじれました。ふざけているようで、結構「なるほど」と思う答えも多々あり。意外と哲学的。
子供が小さい頃、何度も繰り返されてきた「どうして~なの?」の質問攻撃をうまくかわせず辟易したこともあったが、そのときにこの本を読みたかった~。こんな感じにユーモラスで腑に落ちるような答えを出したかったよ~。子供の質問って、素直で素朴だからこそ答えるには頭を使う。みうらじゅんの回答は煙に巻いているものも多々あれど、大人はかなり「痛いとこ突かれた~」と思うに違いない。さらりと読めるけど、結構読み返しちゃってます。アイタタタ、と思いながら(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おとなっていっぱいたいへん
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みうらじゅんが、児童館の子供たちの素朴な疑問に、答えていく。
この前、新日曜美術館(Eテレ)で運慶展にゲスト出演している、みうらじゅんを観て、この人意外といい声で、しゃべりの安定感が高いなと思った。
この安定感に、ズバッと鋭く、それでいてくだらない発言が乗るところが凄みなんだなと思った。この本もまさにそんな感じ。
子どもに答えているようにみせて、実態は子供に向けてなんて答えていない。子供向けという装いで、大人(全人類?)に対してバカバカしく哲学的な答えをズバッと突き付ける。時に変化球、時に暴投も織り交ぜ、リズムよく。
質問もシンプルで、それに対する答えも、言葉数少なくシンプルでいて、内容は豊富。
また、下らないパワーが高すぎて、笑える部分もしっかり残す。
みうらじゅん、57歳の時の本だが、既にみうらじゅんなりの成熟というか、完成型に近付いてしまっているのではないだろうか。
無駄のない墨絵というか、滑稽さも十分にありながら、味わい深い、俳画のような力強さ。名人芸の世界なのでは。 -
全国の児童館からの質問に、作家のみうらじゅん氏がユーモアたっぷりに答えた一冊。