- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864700337
感想・レビュー・書評
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文書を書く上で、基本的なことを再確認出来る本。
日本語を適正に理解し、論理的な思考がしっかりしている人には本書は必要ないでしょう。
例えば
文章は一文の集まり。
一文は要点となる主語と述語、目的語と、それを説明する飾りの言葉で成り立っている。
一文と一文の間には論理的関係があり、それを示す記号が指示語・接続語である。
など、基本的なことを再認識し、本書の4章、5章で説明されるポイントを押さえれば日本語を正しく表現できる。
上達のためには、論理的な文章を読むことと、不特定多数へ向けた文章を書き続けること。更に、上達したい人へは、ストックノートを作るという方法も教えてくれる。国語の授業で習いたかった内容かな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結婚願望旺盛だけど、ちょっと頭の足りないハルカちゃんというキャラクターと、先生の対話という形式で読みやすさが半端ない本。論理の話から、日本語の文法を理解することで一文をきちんと書く、読み手を想定するといったところまで、文章を書く上での必要なことが押さえられていると思う。
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978-4-86470-033-7
c0095¥1200E
出口浩の「最強!」の書く技術
2015/12/25. 第1刷発行
著者:出口汪(でぐち ひろし)
発行所:株式会社水王舎 -
書く技術の指南書というより、日本語の基礎的な仕組みの部分のおさらい。
あくまでも国語の勉強の範囲なので、これを読んだからといって名文が書けるわけではない。
また、心を打つ文章というのは必ずしもルールに則った美しい型にハマっているかというとそうでもない。
だが現在の日本はそれほどまでに日本語の使い方を誤った人が多いという事も事実。
今一度基本に立ち返り、改めて文章の書き方を見直すきっかけにはなった。
ところで、内容の話とはズレるが、頭が弱くて文章を書くのが下手で結婚に必死な女性『ハルカちゃん』に、論理的な文章の書き方を優しくつっこみながら教える『出口先生』の対談という形式は、昭和的ジェンダー感がダダ漏れで非常に鼻についた。
5年前の本に言うのもなんだけど、令和の時代にこういう『馬鹿な女に物を教える優しい俺』的な書き方をしていない事を祈ります。 -
論理 書く技術
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出口先生の論理的シリーズ。
TwitterなどのSNSが不特定多数に文章を読まれるコンテンツである以上、メールや会話などの、特定の相手に伝えるものとは差別化しなければならない。
特に会話は、人と顔を合わせる分、表情や仕草、その場の空気で内容を補えるため、文法を意識しなくてもほとんど問題は生じない。
しかし、不特定多数に向けた文章は、論理が欠如すると内容が伝わりにくくなるうえ、内容を違う意味で捉えられてしまい、トラブルにまで発展しかねない。
この本では、普段意識する事がないようなレベルの文法を改めて振り返る事が出来る。さらに、出口先生お決まりの論理的な思考エンジンから文章を書くという基礎が載っている。会話形式で進んでいくため読みやすいので、これを読んで今一度、自分が過去にSNSに載せた文章を見直すと面白いのでは。