出口汪の「最強! 」の話す技術

著者 :
  • 水王舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864700542

作品紹介・あらすじ

記憶術、書く技術を何とか習得し、仕事やプライベートでも次第に成果を上げだしたOLハルカ。
そんな彼女の最近の悩みは恋人候補に「何を言っているか分からない」と言われてしまったこと。
会社でも人前で話すと、頭の中はパニック。どうしたらきちんと伝わる話し方ができるのか?
次なるステップを求め再びカリスマ講師出口汪先生のもとへ―。
果たして彼女は伝わる話し方をマスターできるのか!?
読むだけでスラスラ話せるようになる話し方の決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 『感想』
    〇他者意識を持つこと、それが話し方を含む人とのコミュニケーションに必要不可欠な力。

    〇でも自分の意見を伝えたいと思うのは当たり前。でもそれは相手もそうなのだという理解が必要。

    〇人の話をただ黙って聞いているのは違う。それは自分の意見を言えないという現実、興味がないから理解することに力を使っていないかのどちらかかな。だからせめてうなずくなり合の手を入れるなりしたい。

    『フレーズ』
    ・たとえば、「ムカつく」と言ったら、いま自分は不快な状態にあるか、不満を抱いているってことを訴えているにすぎない。なぜ不満なのか、どうすればそれを解消できるのか、相手に何を望んでいるのかなど、一切説明せずに「ムカつくから、ムカつくって言ってんだよ」となる。それは、誰かがそれを解消してくれると無意識に思っているのだから、赤ちゃんが泣いているのと同じだ。誰も何もしてくれないと、突然キレるか、引きこもるしかなくなる。(p.43)

    ・「話し方の技術」を習得するには、他者意識をいかに持てるかに尽きるんだ。(p.70)

  • 論理的な話し方のコツがポイントを押さえて書かれていて分かりやすかった。
    今から何の話題について話すのか、接続語を使うこと、は私も普段から気をつけていた。それが相手に心の準備をさせて、理解してもらいやすくする論理的な話し方であることが分かった。

    論理的に話すには「イコールの関係」「対立関係」「因果関係と理由付け」の三つが規則。
    私は「因果関係と理由付け」が苦手だから意識して話してみたい。

    ただ沢山話すことが良い事ではなく、「間」を有効に使い、いつでも聞き手の立場になって要点や飾りとなる言葉を発することが大切。
    私は聞いている側がどんな様子かという意識が疎かになりがちだから聞き手も意識して話したい。

    他の話す時のポイントとして、初対面の人とは始めと終わりが肝心と書かれてあった。始めだけでなく終わりの帰り方なども、確かに初対面の人に良い印象を与えるポイントになると思った。

    何かを人前で発言する時は、聞き手の時間を割いていることを自覚して無駄な時間にならないように、はっきりと分かりやすく論理的に話す話し方が大切になってくると思った。
    論理的な話し方が今から出来れば、これからの人生が良い方向に向かっていくと思うので、人の話し方を注目して聞いてみたり、意識を変えて話してみたりしたい。

  • 論理的に話す話し方が必要。
    今は先に結論から話すのがいい時代かも知れない。

  • 会話形式で読みやすく構成されている。

    実体験に基づく先生の話が興味深い。
    「一貫した読み方、一貫した解き方をしたとたん、生徒が一斉にわかったという顔をした頷き出したんだ。」話しことばそのままの口調が臨場感として伝わってくる。

    自分が普段、どんな話し方をしているのだろうか、相手に伝わっているのかを考えなおすいい機会になった。
    最後のポイントをもう一度復唱しよう。
    「会話では結論が先、書く以上に論理的に話せ」

  • 内容よりも、文章が筆者と架空の人物との会話帳で読みづらいので、パラパラ読み。

  • 自称才色兼備の悩めるOLハルカとの対話形式で説明される、話す(=伝える)技術。それは誰もが違うフィルターで世界を見ており、以心伝心では伝わらないという他者意識を持って、イコール、対立、因果・理由づけの論理に基づいて、相手のことを意識しながら伝えること。感情語だけでなく論理語を使いこなすこと。伝えたいことを明確に、最初に話題を提示すること。接続語を論理的なシグナルとして使うこと。主語を省略しないこと。無意識にできるよう習熟=身体化すること。
    確かに伝えたいポイントが明確で理解しやすい。読んだだけでは身体化はできないが、相手が何を欲し、自分の話をどう受け止めるのかを日頃から意識することを心がけたい。
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著者プロフィール

関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
広島女学院大学客員教授、論理文章能力検定評議員、出版社「水王舎」代表取締役。
現代文講師として、予備校の大教室が満員となり、
受験参考書がベストセラーになるほど圧倒的な支持を得ており、著書累計数は1300万部を超える。
また「論理力」を養成する画期的なプログラム「論理エンジン」を開発、
多くの学校に採用されている。
著書に『出口汪の「最強!」の記憶術』『出口のシステム現代文』
『子どもの頭がグンと良くなる!国語の力』『芥川・太宰に学ぶ 心をつかむ文章講座』(以上、水王舎)、
『出口汪の新日本語トレーニング』(小学館)、『出口汪の「日本の名作」が面白いほどわかる』(講談社)
『ビジネスマンのための国語力トレーニング』(日経文庫)、『源氏物語が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)、
『頭がよくなる!大人の論理力ドリル』(フォレスト出版)、『やりなおし高校国語・教科書で論理力・読解力を鍛える』(筑摩書房)など。
小説に『水月』(講談社)がある。

「2019年 『何が教育をダメにしたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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