99%が知らない富裕層になる方法 すべてを手に入れた「1%の人々」はこう考える (Knock‐the‐Knowing)

著者 :
  • ヒカルランド
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864712019

作品紹介・あらすじ

お金持ちになりたければ、お金持ちの考え方を知らなければならない。ウォール街リッチの考え方から、ITビジネスの成功者まで、お金持ちと貧乏人のどこが違うかをわかりやすく読み解く、『資産フライト』で話題の著者のお金持ち研究。

感想・レビュー・書評

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  • 1%の人と99%の人に分かれる格差社会がアメリカで進んでいる様ですが、富裕層となった1%の人がどのような考え方、暮らし方をしているのか、という「お金持ち研究」をした本です。

    お金持ちになりがければ、お金持ちの考え方をしらなければならないそうです。また、昔のお金持ちと違って、現代の金持ちは、世の中の問題を解決するために努力しているうちに自然にお金が入ってくるようなったこと、働くのが好きという点が異なっている様ですね。

    以下は気になったポイントです。

    ・99%に属する私達と、1%の人々に大きな変わりは無い。変わりがあるとすれば、それは考え方の違いだけである(p6)

    ・お金とは解決法である、それが見つかったら、それに向かって邁進することである(p7)

    ・日本の特徴は富裕層というより、中間層が分厚い点で、資産1000万円以上で見ると、約5545万人となり総人口の半分に達する(p10)

    ・お金持ちにはお金持ちになった理由が必ずある、しかしその理由は次にお金持ちになる人には適用できないことが殆どである(p12)

    ・世界人口の1%の富裕層が世界の富の半分を独占している。再富裕層85人の資産総額は、世界人口の半分の総資産額に匹敵する(p27)

    ・今後の日本で起業して成功するのは、ネット以外では難しいのではないか。他の業種は既得権が張り巡らされて新規参入が難しい(p45)

    ・お金持ちを分類すると、1)既存産業でアイデア起業、2)プロフェッショナル職業で成功、3)金融投資で成功、4)IT関連、ネットで起業(p63)

    ・世帯収入が750万円という額が分岐点で、それまでは幸福感は増すが、それを超えても増し方は少なくなる(p85)

    ・2011年のアメリカ世帯年収の中央値は、5万54ドル、平均値は7万ドル、ここには1%の富裕層も入っているので中央値のほうが実際に近い。日本では、平均値は548万円、中央値は432万円(p89、91)

    ・サービスやアイデアがいいか悪いかを測る尺度として、お金がある(p99)

    ・成功するには、人と違うことをするか、人と違う方法でする。(p102)

    ・お金脳とは、1)健康は第一、2)感謝をする、3)先に気づく、4)すぐにする、5)人の嫌がることをしない、6)ツキのいい人をマークする、7)人を応援する、8)みんなにいい顔っをしない、9)お金は人のために使う、10)くつろぐ音楽を聴く(p103)

    ・1%になるためには、時間を切り売りする労働、つまり会社に勤めるようなかたちでは、ほぼ不可能(p114)

    ・マンションを買うことを考えてみると、富裕層は都心部の優良物件以外は買わない。世界中のどの都市でも同じ(p116)

    ・お金持ちほど投資する、どのようにお金を使えば自分が目的とするリターンが得られるかどうか(p117)

    ・投資脳を構成しているのが、時間と複利である(p119)

    ・日本の富裕層の分類、金融資産で、1)超富裕層:5億円以上、5万世帯(44兆円)、2)富裕層:1-5億円、76万世帯(144兆円)、3)準富裕層:5000万ー1億円、268万世帯(196兆円)、4)アッパーマス層:3000-5000万円、638万世帯(254兆円)、5)マス層:3000万円未満、4048万世帯(500兆円)(p129)

    ・女性の場合、600万以上の高所得者層では肥満者が13.2%に対して、200万円未満の低所得層は25.6%と2倍近く(p135)

    ・お金持ちほど、朝からしっかりとした食生活をしている(p139)

    ・お金持ちは、健康に気を配り、よく運動して体形を保ち、朝型人間で朝食をちきんと摂って、野菜もよく摂り、お酒は飲むがタバコは吸わない(p145)

    ・彼らがお金を惜しまないのは、自分の能力、スキルを高めるための出費である(p147)

    ・1%が世界の富の半分を独占している理由の一つは、彼らが飽くなき好奇心を持って絶えず勉強しているから(p150)

    ・日本の富裕層がもっともお金を使うのは、教育である(p151)

    ・富裕層になれたのは、1日24時間を大切に使ってきたからである(p155)

    ・アメリカは、2013年1月から、外国口座税法順守法を発効させた。金融機関がこれに応じないと、30%の追徴税を課せられる(p207)

    2016年2月11日作成

  • 一体この人たちの頭の中身はどうなっているのかと思うことがある。永田町や霞が関のキツネやタヌキ、報道陣などだ。




    お金持ちも気になる存在の1つだ。2014年に発行された本だが、よくあるお金持ち本と違って、今の新富裕層(ニューリッチ)について取り上げている。




    「ユダヤ人大富豪の教え」(本田健著 大和書房刊 2003)について、著者は過去のお金持ちの類型の寄せ集めであって、ニューリッチの実像とはかけ離れていると指摘している。




    ニューリッチを分類すると以下のようになると述べている。



    1.職業リッチ(外資系企業のディーラー、芸能人など)


    2.起業リッチ(ITブームのような社会のトレンドをつかんで成功した人たち)


    3.投資リッチ(普通のサラリーマンやOLをしながら、お金をためています投資して富裕層になった人たち)


    4.引退リッチ(大企業に努め続けて、経営トップや幹部で引退した人たち)




    いずれの人たちも自己投資を欠かさない。勉強イコール学校教育というイメージのある一般人と違って、いろいろなジャンルの本をよく読む。




    富裕層が一番使うのは教育費だった。今では、目指せ東大からアイビーリーグへと変わってきている。欧米のボーディングスクール(寄宿学校)やシンガポールやマレーシアなどのインターナショナルスクールに入れる富裕層も出てきている。




    そしてネットの情報は信じない。フェイクニュースが流れたり、よく見る情報をすすめる余計な機能が付いていて自分にとって都合の良い情報ばかりになるならなあ。




    テレビに関してもあまり見ない。富裕層にとってテレビは時間の無駄だと考えているからだと著者は考える。





    生き方が違うなあ。コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が出ている今でも富裕層は、あおり報道やあおりコメンテーター、専門家もどきの意見に流されることなく生きているのかな。富裕層がウイズコロナ及びアフターコロナに向けてどのように考えているのか気になる。

  • 思ったよりも参考になることが多々あった。しかしあくまでも自分と照らし合わせながら読むことが大切だと思う。

  • 才能の無い普通の人が金持ちになるには、やっぱり投資しかないと確信。まあ、投資も才能が無ければ儲からないのでしょうが、、、
    そして、晴れて金持ちになったあとすることが、ハイライフカレンダーのイベントに参加すること?有名人とのコネクションを得ること?正直どうでもいい。持たざる者の戯言かも知れないけど、本当どうでもいい。しかし、そこにモチベーションがないと、金持ちにはなれない。

  • ①金持ちのなり方は?
    ・人と会うこと、人と違う方法を行う
    ・お金に対する感謝でお金が増える

    ②考え方の違いは?
    ・習慣
    ・他人を利用して自分が得をしようと考えない
    ・昔と違って忙しく働いている
    ・朝型人間が多い
    ・所得↑、野菜↑、朝食食べる、運動する、タバコを吸わない、教育に投資、テレビを見ない、右派的

    ③気づき
    ・ネット利用の企業でないと成功しない
    ・既存業種は規制が多い
    ・高学歴で大企業で上り詰めるor起業して成功
    ・靴下屋「30歳なら、天皇陛下以外何でもなれる」
    ・「お金の科学」①健康、②感謝、③先に気づき、④すぐやる、⑤人の嫌がることをしない、⑥ツキのいい人をマーク、⑦人を応援する、⑧みんなにいい顔をしない、⑨お金は人のために使う、⑩くつろぐ音楽を聴く
    ・ダメなレストランは、ホスピタリティーが悪い、入った瞬間に分かる
    ・BMI25%以上の割合、女性の年収200万以下25.6%、200-600万21.0%、600万以上13.2%

  • ◎将来

    今の自分には第3,4章しか入らなかったが
    「アイン・ランド」を知ることができたのが良かった。

    冒頭の「私達に必要なのは、〜お金を得るにはどうしたらいいか? と素直に考えてみること」という言葉にハッとした。

    「お金は働かなければ“作れない”」と思い込んでいること、お金は様々な流れで得られることを、繰り返し自分に言い聞かせよう。

    150114

    『となりの億万長者』はマスを大雑把にくくって分かりやすかった。こちらは1つの話ごと具体的なので、細部までイメージすることができる…そな印象。

    自分のステージが上がったら、もう一度しっかり読みたい。

  •  99パーセントの弱者から富を吸い上げる1パーセントに成ることが本当に幸せなのかどうかよく考え直してみる。

  • 転載@BBM、メモ

    ◆現時点のお金持ちの4パターン
    (1)既存産業でアイデア起業して資産家に
    (2)プロフェッショナル職業で成功して資産家に
    (3)金融・投資で成功して資産家に
    (4)IT関連、ネットなどの新分野で起業し資産家に

    ・お金持ちはお酒は飲むがたばこは吸わない
    ・女性の場合、財力があればあるほど肥満にならない
    ・野菜を摂る人が低所得層より高所得層に多い
    ・勉強を自己投資と考えて、あらゆる勉強を欠かさない

    サラリーマンは自分の職業に関わること以外の勉強をほとんどしま
    せん。しかし、ニューリッチたちは、勉強を自己投資と考えて、あ
    らゆる勉強を欠かしません

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著者プロフィール

1952年、神奈川県横浜市に生まれる。立教大学文学部を卒業後、光文社に入社。「光文社ペーパーバックス」を創刊し、編集長を務めた後、2010年からフリーランスになり、国際政治・経済・ビジネスの分野で取材・執筆活動を展開中。
著書には『出版大崩壊』『資産フライト』(以上、文春新書)、『本当は怖いソーシャルメディア』(小学館新書)、『「中国の夢」は100年たっても実現しない』(PHP研究所)、『円安亡国』(文春新書)、『地方創生の罠』(イースト新書)、『永久属国論』(さくら舎)、翻訳書に『ロシアン・ゴッドファーザー』(リム出版)などがある。

「2018年 『東京「近未来」年表』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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