【小説13巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員1」
- TOブックス (2017年12月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864726344
作品紹介・あらすじ
約二年間の眠りから目覚めたローゼマイン。周囲の変化は大きく、浦島太郎状態に不安がいっぱい。けれど、休む間もなく、貴族になるための学校「貴族院」へ入学する。そこは魔力の扱いや魔術具の調合を教えられ、領主候補生は領主として領地を治めるための魔術を学ぶ場。個性的な教師や他領の子供達と一緒に寮生活をしながら、成長を目指す-はずが、院内に大型図書館があるとわかって大変。王族も領主候補生もほぼ眼中になく、ローゼマインは図書館へ突き進むのだった!本を読むためには手段を選んでいられません!学園を舞台に繰り広げられる、ビブリア・ファンタジー新章開幕!書き下ろしSS×2本、お馴染み椎名優描き下ろし「四コマ漫画」、「第2回人気キャラクター投票結果」収録!このライトノベルがすごい!2018(単行本・ノベルス部門)第1位。
感想・レビュー・書評
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面白かった。ほんと、設定がすばらしい。
ホグワーツ大好きだったが、もしかしたら、ここの貴族院はそれより面白いかも。
全世界で翻訳されて、どれぐらい受け入れられるか、ものすごく興味がある。
2年間、治療の眠りについたあと、すぐに”貴族院”へ。学校を卒業しないと、貴族にはならない、というところがまず面白い。権力や力をもつものは、それ相応の知性と知識、そして訓練がいるという、当たり前ながら、日本では存外意識されていないと思うところにフォーカスされていて、非常に共感が持てる。
学校でのカリキュラムも面白い、最初にテストがあり、不合格の者だけ講義を受けるシステム。これは、とても合理的。”貴族”という設定と、明確なハイエラルキーがあればこそではあるが、これは合理的で羨ましい。
入学、入寮、側仕えの選出と、ローゼマインの学年(1年生)の全員初回合格を目指す成績向上委員会。
王族と他領の貴族がちらほら出てくる。
なんといってもヴァイスシュヴァルツが良い。
シュタープ作成もとても面白い設定で楽しかった。
これは、ますます読むのが加速する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
毎回、環境を変えながら下剋上していくシリーズ。
今回の変化は特に大きかった。
基本視点が国になり、スケールも大きく。
全寮制魔法学校的な、ファンタジーライフが中心に。
ローゼマインが眠っている間に、まわりがぐっと成長し、パワーバランスが戻ったのが、よかった。
ローゼマインとフェルディナンドだけが賢く、まわりを一方的に啓蒙するのではなく、双方向にやり取りがある方が、やっぱりたのしい。
登場人物が一気に増え、キャラをつかみきれていない。 -
2年寝てて、目覚めたらみんな大きくなってた恐怖、すごい伝わった。これは怖い。知ってるのに知らない人に囲まれるのってホラー。
でもマインの適応力がここでもフルで発揮されるし、すぐに貴族院に入ってまた新しい環境に入るとか、かなりハードモード。
体力回復のために眠りについたはずなのに、全然回復してない感じがするのが残念。。。
貴族院で一気に登場人物が増えたし、これまで少し出てた魔術関連のワードもたくさん出てくるし、読んでる方も環境の変化についてくの必死。 -
貴族院編も楽しい!表紙のウサギがスッゴく話に出てきて、それも楽しいし、フェルディナンドの師、ヒルシュールが約束通りってキャラクターでたまらない。早い段階で出てきていた「シュミル」がなにか、ようやく解ります。あとは、王族との係わらせ方がまた読み手の心をくすぐる。これからどうなっていくのやら。まだ、学校で殆ど過ごさず一冊終了なんて、先はながーく楽しめるようです。
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まさか、2年も眠り続け浦島太郎になるとは思っていませんでしたが、フェルディナントのスパルタ教育の甲斐あって、貴族院での生活も順調な(?)スタートを切りました。
念願の図書館にも足を踏み入れ、滑り出しはまずまずです。
とはいえ、因縁のアーレンスバッハ勢とは揉め事も多くなりそうで、ヴィルフリートの頑張りに頼るしかないこと、新しく「側近」となった面々の個性がこの後どのように花開くのかということも次巻以降の気になるポイントです。 -
貴族院の開始
ハルトムートが初っ端からキモい
オティーリエの心配がよくわかる……
ローゼマインの側近が少なすぎないか?
まぁ、同年代にヴィルフリートとシャルロッテがいて、2年間眠ていたという事情があるのはわかるんだけど
護衛騎士、特に成人の女性が少ないんだよね
今までもブリギッテしかいなかったというのも異常といえば異常なんだけど
それは神殿に立ち入るという特殊性もあってだからなぁ
となると、やはり側近が少ないというのも仕方がないのかねぇ
アナスタ0ジウスとの初対面
聖女云々のやり取りが強烈に皮肉効いてる
「情報収集できてねーなオメェ」と言っているに相応しい
保護者ーズが後の尋問回で頭抱えるわなぁ
一年生が全員合格まで図書館禁止令
やはりヴィルフリートは迂闊……
ただ、ローゼマインはフェルディナンドのスパルタが基準なので、まだ緩い方かもしれない
アンゲリカの評価について
座学とかはともかく、騎士としての実直な態度は評価されてるんだよなぁ
考えることに関してはポンコツではあるんだけど、騎士としてはフェルディナンド様にも剣を向けられる程に忠義がある
ま、やはり考えられないからその後がダメですけどね
そしてレオノーレは既にこの時点でコルネリウスの事が気になっているというね ニヤニヤ
騎獣作成の授業でフラウレルムがローゼマインへの当たりが強いのって、ビンデバルト伯爵の件がローゼマインのせいだからか?
この時点で知ってるんだっけ?
まぁ、フラウレルムのなのでいつもの事なのかもしれないですけどね
ハルトムートが言う祝福の違い
普通の貴族の祝福は魔力を放出しているだけなのに対し、ローゼマインは本当に紙に祈りを捧げた祝福だからか?
光の煌きの描写って奉納式に参加した学生視点でも語られているし、祝福も本当の貴色ということなんじゃなかろうか? -
多分6回目の再読。今回気になったのは、P389「トラウゴット様も困っていらっしゃるようですし」
??? トラウゴットが困っている事って何?2023.02.26時点で既刊の本には、困った話は出ていないと思うけど…。
上級貴族にもお金を稼げと言ったこと?それとも、図書館通いを始めると護衛しなければならなくて、講義を受けられないから?いやでもこれは、まだ理解しているとは思えないな。
うーん、後は、コルネリウスばかり贔屓しているように感じるって事?体力もないのに護衛騎士を振り回す言動ばかりする事?
「困っている」という表現に引っかかったら、結構トラウゴットについて書いてあることに気づいた。深い。 -
貴族院入学のお話。
安定した面白さ。