集落が育てる設計図 (LIXIL BOOKLET)

著者 :
制作 : LIXILギャラリー企画委員会  石黒 知子  井上 有紀  東京大学生産技術研究所藤井研究室 
  • LIXIL出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864805032

感想・レビュー・書評

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  • 2013-1-12

  • 風土とは住まいの大きな制約条件であるが、即、建築(というか居住環境)の決定因になるわけではない、として、風土以外の要素を探し、アフリカ、インドネシアのさまざまな集落を紹介している。風土が似ていても、その装いが異なる集落がある。風土を凌駕する意図。そんな集落を紹介し、説く本。
    外敵との闘いやら、宗教やら、風土以上に、その集落の事情は想像できないが、集落は共同幻想であると言われれば、なるほど何かわかったような気がする。そして我が国でのその「凌駕する意図」は、と考えない訳にはいかない。日本人の集落は崩壊したのではなく、よりミニマムに、部屋の中へ、個人の頭の中へと、自己了解してしまった、ということなのか…。とはいえ、日本をどうこう、という本ではない。というわけで、タイトルにつながる。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784864805032

  • 「民族」の書架整理の時、キニナッタ本。厳しい自然と折り合いをつけた家の構造は、アイデア満載、かっこいい。図面はなく、口伝で生まれた家。”くうねるところすむところ”だけではなく、自然や外敵から家族・部族を守る砦は、幸せな空間の意味だけではないことも感じます。家の大きさや間取りがわかる本著。おもしろいフィールドワーク。「建築」の書架に移した方が借りられるかも。(R)

  • 日本にいる限り
    先ず 目にすることのない 「家」たち

    西アフリカ、インドネシアに暮らす
    人たちの「家」

    この人々は どんな物を食べているのた゜ろう
    この人々は どんな言葉をしゃべっているのだろう
    この人々は どんな音楽を奏でるのだろう
    この人々は どんな夢を見るのだろう
    果てしなく
    想像が拡がっていく

    地球に暮らす 人類の未来の
    あるべき姿の一つが
    ここに あるような気がする

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著者プロフィール

1968年石川県生まれ。青山学院大学大学院文学研究科史学専攻修了。近現代彫刻専門。小平市平櫛田中彫刻美術館学芸員として、『佐藤朝山展』『仏像インスピレーション』『メダルの魅力』(東大比較文學会CatalToオリンピック文化プログラム賞受賞)などを企画。著書に『近代日本彫刻集成』(共著、国書刊行会)など。武蔵野美術大学と放送大学で非常勤講師もつとめる。

「2018年 『中村傳三郎美術評論集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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